アイドリングストップと衝突回避支援システム

納車されてから早くも2ヶ月が経った「くろまめ号」。走行距離数も3,300kmを超し、ますます絶好調であります。1,500kmを過ぎた時点でエンジンオイルを下ろし、内部洗浄のうえエレメントも交換してカストロールの全合成油を注入。以前のアクセラ15Cは、ほぼ全期間を通して0W-20の全合成油を使いましたが、くろまめ号の指定粘度は5W-30。昨今の0W-20指定車が多いなかでは異例に思えますが、この車種はターボ付ということで若干の高粘度特性が求められるのかもしれません。

このことからも、「くろまめ号」は決して燃費スペシャルではないことがわかりますが、実際の燃費は相変わらず期待値以上です。実は先週の1日に、きゅうきょ秋田の田沢湖へ仕事で日帰り往復をしたのですが、499kmを走っても身体に疲れが出るわけでもなく、燃費は24.8km/Lを記録しました。

山形から国道13号線をメインにすべて下道のルートでしたが、行程の8割が激しい雷雨を伴う雨天だったことを考えれば、くろまめ号の走行安定性や、タイヤが転がりにくい状況下での実燃費は、十分に満足できる仕事ぶりだったと言えそうです。現代の軽自動車の進化には驚きを隠せません。

IMGP5088

さて、この「くろまめ号」には、ターボ以外に私にとっていくつかの初モノが装備されています。

ひとつはアイドリングストップ。いわゆる自動エンスト機構。赤信号などでクルマが停車後、あるいは停車直前(時速7km)でエンジンを自動的に止めるというものです。最初は慣れずに少しウザいなぁと感じていたこのアイドリングストップ。発進のたびにヒヒ~ンという馬のいななきのような音を聞かされるわけですが、徐々にコツをつかめるようになり、コントロールできるようになりました。

どうやら勾配や車速、ブレーキの踏力によって意外にも細かく制御されている印象のアイドリングストップ。問題となるのは、一時停止や時速7km以下の徐行などでエンジンを停止させたくない時ですが、もっとも簡単なのはシフトを「S」モードに入れておくことです。MT車から乗り換えた私は、このクルマでも「S」モードでエンジンブレーキを多用しており、シフトチェンジは苦になりません。

また「D」モードのままでも、ブレーキを軽くポンピングすることでエンジンが停止しないような気がしますが、これは定かなことではなく、今後のさらなる検証が必要のようです。市街地メインの走行では、1タンクで2時間半前後の時間を累積するアイドリングストップ。排出されるはずだった排気ガスや、消費されるはずの燃料が止められている状況は、慣れてくると意外に心地良いものです。

DSCN3939

そしてもうひとつの初モノが「スマートアシスト」と呼ばれる衝突回避支援システムで、フロントグリル部に備えられたレーザーレーダーセンサーが前方を監視するというものです。ふだんは私が運転しながら前方を監視していますので、補助的なこのシステムを付けるかどうかは相当に迷ったのですが、「己を過信するべからず」ということと、横滑り防止装置が欲しかったことが最後の決め手に。

DSCN3931

DSCN3976

具体的な装備は、低速域衝突回避支援ブレーキ機能、誤発進抑制制御機能、先行車発進お知らせ機能、そしてVSC&TRCも加えられた総称が「スマートアシスト」となるようですが、この4点盛りで約5万円というオプション価格は、その機能を考えれば決して高くはないのかもしれません。

クルマ好きで運転技術にも長けているはずの甥が、もはやバックモニター無しでは駐車するのがコワい、と言っているのには驚きましたが、一昔前には考えられなかったこのような運転補助システムが発展すればするほど、人間独自の感性や技量が衰えていくのではないかと危惧しなくもありません。

IMG_3675

何事も「安全第一」であることには疑いもなく、結局はこれらの機能が作動しないように注意深く運転することが肝心なのでしょう。そして、考えてみれば私たち人間にこそ装備したいと思うスマートアシストの機能。自動ブレーキ機能、誤発進抑制機能、先行者発進お知らせ機能、横滑り防止機能。

どれもこれも私たち社会人にとっては必要な機能なのかもしれません。特に、気の利いたギャグがなかなか決められない私にとって、すべり止めは是非とも装備したい機能の一つだと言えそうです。