B級インフルエンザ

どうぞ、お入りください!

あ、はい。

診察室に入るやいなや、ドクター氏は私の目を見ながら確かにこうおっしゃいました。

インフルエンザですね。B型です。

え~~!?

私が驚きの声をあげると、いやいや、えーじゃなくて、びーです。

そのお顔には、うっすらといたずらっ子のような微笑みが。

このドクター氏がここまでウィットに富んでいると知ったのは初めてでしたが、それにしてもインフルエンザだとは。本当ですか?今思えば、医師に対して「本当ですか?」などと失礼なことを言う患者はいないのかもしれませんが、インフルエンザとは寝耳に水。ドクター氏のデスクをそっと覗きこむと、先ほど看護師さんが検査した結果が小さな紙に赤ペンで大きくBと書かれているのでした。

IMG_3685

今週に入ってから、カラダがなんとなくダルくて少し咳が出るようになりました。ヤバいなぁ。とは言え、熱も無さそうで寝込むほどではありません。そのうちに、咳をすると気管支炎のような痛みが出るようになり、チョッと微熱っぽい。い~や、まだまだ。このあたりから市販の風邪薬を飲むようになったのですが、市販薬が効いた試しはありません。そして昨日は、福島出身の姪家族の引っ越し作業を朝から晩まで12時間ほど手伝うことに。これも少しはダルかった程度で、任務は無事に完了。

IMG_3688

幸いにもぐっすりと睡眠は取れて、念のため今朝に熱を計ったみたところ、37度2分の微熱。う~ん・・どうしましょう。迷っている間もなく、カミさんから病院へ行くようにとの指示。え~病院?

いつもであればダダをこねるところでしたが、今回ばかりは自分でも早く治したいと思ったのでしょう。覚悟を決めて、いつも健康診断でお世話になっている内科医院へ。病院で計った熱は36度9分だったのですが、看護師さんからインフルエンザの検査はどうしますか?と。

え?それって自分で選択するんだ。正直なところ迷ったのですが、ここで検査もしないで帰ったならば、カミさんから大目玉を食らうのは間違いありません。大丈夫だと思いますが、では念のため。

IMG_3689

そして、検査結果は見事に冒頭の診察室での様子のとおり。参りました。インフルエンザなど、他人事だと思っていたからです。おそらく、生まれて初めてかもしれないほど、インフルエンザに感染した記憶はまったくありません。風邪でも病院へ来るのは実に久しぶり。隣接する調剤薬局でも、私には平成21年以来の処方だそうで、約5年間ほどは完全に医者いらずだったというわけです。

IMG_3690

パソコンなんかしないで、とにかく早く寝なさいよ!背中からカミさんのゲキが飛ぶわけですが、特に私のカラダは「病は気から」。あまりいたわりすぎると、カラダが調子をコイて早く治らないことが多いのです。大丈夫大丈夫。きちんと薬は飲みながらも、ふだんと同じような時間の過ごし方をしたほうがいつの間にか治っているパターンです。とは言え、実に久しぶりのノックダウンでした。

病気になると、周りが急に優しくなるのは実に心地良いわけですが、心配なのは昨日の引っ越し作業で一緒になった姪たち家族。おそらく私がすでに保有していたであろうインフルエンザウイルスが、他の人に感染しなかったとも限りません。あとは、彼女らがなんとか無事であることを祈るばかり。

流行にはまったく鈍感な私ですが、シーズンの最後に何とか滑り込みでインフルエンザウイルスから指名を受けたようです。しかも「B型」。思ったほど熱が上がらずに、まったく風邪の症状と同じなのには驚きましたが、実のところこれは「B型」ではなく、おそらく「B級」なのかもしれません。思い出に残ることとなった今年の4月5日。皆さまもどうぞご留意ください。油断は禁物のようです。