メニュー偽装表示問題

ここ最近になって世間を騒がせているメニュー表示問題。関西の有名ホテルを中心に、長年にわたってメニュー表示とは異なる食材を使用していたことが次々と明るみに出たというものです。

これが内部告発なのかお客様側からの指摘なのか、なぜ今になって問題が表面化したのかはわかりませんが、実際に食事をされた方々からは大きな反感を買い、社会的な信用も低下しているようです。

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偽装ではないかとの問いに、当初は誤表示だと主張したホテル側。「誤表示」とは言い得て妙。思わず吹き出しそうになりましたが、誤表示だから許されるというものでもなさそうです。

例えば、バナメイエビを「バナナエビ」、バンバンジーを「チンパンジー」と書いてあれば誤表示と言えなくもありませんが、中国産のそばが信州産となっていたり、とびっこをレッドキャビアと表示したのであれば、それは意図的な「偽装表示」と言われてもいたし方ないのでしょう。

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いつも感じるのは、企業が何らかの問題を起こした場合に、必ずと言っていいほどまず最初にすっとぼけた言い訳をするのは、いったいなぜなのだろうということです。

今回のホテルにしても、大銀行の融資問題にしても、過去の様々な問題を思い起こしても、必ず最初はすっとぼけるわけです。おそらくどの企業も「第一弾すっとぼけマニュアル」を準備しているのだろうと感心するわけですが、結局は追求されて最終的に「申し訳ありませんウソでした」となるのであれば、なぜいつも、どの企業も、学習せずに、遠回り信用低下策を選んでしまうのでしょうか。

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明るみとなった件は氷山の一角に違いなく、おそらく今回のことで急に慌てだしている企業や飲食店は多いのかもしれませんが、何を食べても美味しいと感じるバカ舌の私には、メニュー表示がどうこういう問題はどことなく遠い世界の話しでもあります。

そしてここでご覧いただいた5枚の写真は、これまで訪れた食堂の手書きメニュー表示ベスト5。

さて、これらはいったいどこのメニューでしょう?というのが私から皆さんに捧げる「メニュー表示問題」ですが、こうしてあらためて見てみると、私が好むような食堂ではメニュー表示の偽装どころか誤表示もしようがないのは一目瞭然。何となく平和で穏便なメニュー表示にホッとするのです。