極められた珍味 伍魚福

カミさんが伊丹空港でたまたま見つけて買って帰ってきた「ピリ辛さきいか天マヨネーズ風味」。そしてその美味しさに一瞬でハマってしまった私たち。また食べたいとさっそく注文した追加分が、先週末に我が家へ届けられました。製造販売元は神戸の「伍魚福」という珍味を手掛ける老舗会社のようで、よく出来た楽しいホームページからは、なんとなく期待を抱かせる雰囲気が漂っていました。

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その予感は、届けられた箱を開ける前に感じ取れました。送り状が貼られた上部には、運送会社のドライバー氏向けへの手書きメッセージ。そしてダンボールのガムテープの両端は、開けやすいように折り返されています。ちょっとしたことかもしれませんが、この2点だけで会社の姿勢がうかがい知れるようです。箱の中にも入れられた手書きのメッセージ類はもちろんすべて印刷ですが、手書き風フォントではなく、実際に担当者の自筆を用いたものなのでしょう。距離感を感じない気配りです。

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ひょんなことから知ることとなった神戸の「伍魚福」。自らが提供するものを「エンターテイニングフード」と名付け、また、「珍味を極める」を略した「珍極(ちんきわ)」という言葉も商標登録しているのだとか。おそらく、「たかが珍味、されど珍味」ということなのでしょう。

1袋が300円や500円の珍味に対して真剣に取り組み、その美味しさで一人でも多くのお客様を喜ばせたい。そんな雰囲気がホームページから感じ取れたわけですが、実際に届けられたものを見て、それが直接に伝わったような気がします。

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今回はお目当ての「ピリ辛さきいか天マヨネーズ風味」を2つにノーマルの「ピリ辛さきいか天」を1つ。ついでに美味しそうな珍味もいくつか注文したわけですが、なんの前触れもなく「パリパリわさびチーズ」という珍味をオマケで入れてくれるというエンターテイメントぶりも目を見張ります。

ちょうど法事のために横浜から来仙したカミさんの友人が我が家へ泊まりに来て、タイミングよく届いたばかりの「ピリ辛さきいか天マヨ風味」を1袋だけパクられましたが、しばらくは珍味祭りを楽しめそうです。

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「えび鉄」、「ピリ辛チーズ天」など、そのネーミングも実に絶妙な極められた珍味の数々。本社所在地を見ると、おそらく阪神大震災では大きく被災された地域のはず。しかし、今はこうして多くの人たちに美味しさとホスピタリティを提供しています。

もちろん仙台に住む私は神戸の伍魚福と一切の関係がありませんが、全社員が同じ方向を向いているような気がするこの会社に賛同してしまうのは、私自身が人間として珍味だからなのでしょうか。

肝心の味は、旨い! としか言いようがありません。酒を飲めない私でさえそうなのですから、呑兵衛の皆さんはヤバいことになりそうです。