女川産の生サンマ

先日の11日は気仙沼漁港に今年のサンマが初めて水揚げされ、翌日の12日朝には女川漁港にも同様にサンマが初水揚げされたというニュースを見て、ウチにもそろそろ届くかなぁと思っていたわけですが、なんと昨日の13日にさっそく女川漁港の生サンマが到着。早い!これは紛れも無く12日に初水揚げされた分の第一便に違いなく、宮城県に住む者としてのありがたさを感じるのであります。

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先月の下旬頃からでしょうか。スーパーなどの鮮魚売り場では、秋の味覚を代表する生サンマが並ぶようになりました。実に美味しそうではありますが、い~やチョッと待て。おそらく今年も父の手配で生サンマが送られてくるはず。しかも、震災前と同じ女川の水産会社で手配できるようになったと喜んで連絡をくれた父親。初サンマは県内産にしたいと思う気持ちは、宮城県民としての意地です。

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いつの頃からか、毎年必ず実家の父が生サンマを送ってくれるようになりました。もちろん父がサンマの漁に出ているわけではありませんので、おそらく7月頃にどこかで発送の手配をしてくれているというわけです。今年は例年のいつものところに頼んだから、長期で家を留守にすることは無いね?

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ご丁寧に、震災のあった一昨年の秋も父はサンマの件で連絡をくれました。どうやら今年はダメみたいだ。それはそうでしょう。船も港も消えたのです。サンマ云々どころのハナシではありませんでした。そして昨年。いつものところは見当たらなかったけど、同じ女川のサンマを手配できたと。そして今年。いつものところで手配できたから、9月に入ったら届くと思う。腹を空かせて楽しみに待つように。そう連絡があったのは確か7月の下旬。言いつけ通り、買わずに待っておりました。

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残念ながら昨夜は帰りが遅く、本日に今年の初サンマとの対面を果たしたわけですが、さっそく塩焼きにしていただいたその最初の一口は、もうなんとも言えない至福の美味しさでした。

サンマ無くしては語れないニッポンの秋の味覚。気仙沼と女川にサンマが揚がったことで、今後は水産加工会社も忙しくなるのかもしれませんが、我が家でもしばらくはサンマ祭りで食卓が忙しくなりそうな気配であります。

震災から2年半。あの時の状況を考えれば、今こうして県内に水揚げされたサンマをいただけることは夢のようにも思えるわけです。それはおそらく、今後も秋になるたびに思い出すことでしょう。