韓流食堂

近所にあった広島風お好み焼き店が、いつの間にか韓国料理店に変わっていました。広島からソウルになったということでしょう。そのうち食べに行ってみよう。そのうち・・。意外にも、「そのうち」が近々に実施されたためしはありませんが、今回はわりと早い行動でした。ここ数年、我が家の食卓では「スンドゥブチゲ」や「辛ラーメン」が定番化しており、興味の対象としては十分です。

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20代後半の頃だったでしょうか。会社の先輩から、もし取引先と昼食を共にする機会があれば、こうしたほうが良いという秘訣を教えていただいたことがあります。それは、ビールを頼むこと。もちろん相手にもよりけりですし、もちろんクルマの場合には無理ですが、特に暑い日の昼ビールは夜の一杯よりも場の共有感が増し、その日限りで消滅するヒミツがお互いを強く結びつけるのだそうです。

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そんなことを思い出す前に勝手にビールを頼んだのは、もちろんウチのカミさんであります。まぁ、私にとっては大切な取引先と言えなくもなく、この日の陽気を考えれば飲みたくなるのも当然。ビール一杯でヒトも陽気になるのであれば、逆に望むところなのです。しかし、昼ビールはあくまでも一杯まで。飲んだ後でも凛とした態度を崩してはならず、ペロンペロンになってはいけないのです。

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頼んだのは、チヂミランチとカルビラーメンランチ。どちらにもご飯とデザートが付き、チヂミランチにはスープも添えられます。4種の中からジャガイモチーズを選んだチヂミは、チーズのお焦げが劇的に美味しい一品。ご飯の取り扱いに少し戸惑いましたが、タレを付けたチヂミにはご飯が意外にも合うのです。そう言えば、関西ではご飯のおかずにお好み焼きを食べると聞いたことがありますが、こうしてご飯と一緒にチヂミを食べると関西でのお好み焼きに関する取り扱いも理解できそう。

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期待以上に美味しかった韓流食堂。カルビラーメンも甘辛くてコクもあり、実にパンチの効いている一品でした。しかも、後半戦は少し苦しくなるほどのボリューム感。調子をコイてご飯もすべて平らげた私のお腹はポンポコリンの成長を遂げ、よりグラマラスなバディへとグレードアップしました。

和風食堂、韓流食堂、そして中華食堂。寿司を代表とする和食も、近隣諸国で広がりを見せていると聞きます。それぞれの国の美味しい食べ物に国境は無く、満腹感こそ平和をもたらすのでしょう。