iPod shuffle の贈り物

先週のことです。横浜に住む弟からメールが届きました。iTunes 使ってますか?と。どうやら、良い曲があるので紹介したかったとのこと。数年前に父親が勢いでiPhoneを購入し、その際にアカウントの手続きやら画像の同期などを手伝った時にインストールしたのですが、その後はほとんど使う機会が無かったためにアンインストールしていたわけです。iTunes が無いと聴けないの?

他で見つかるかどうか調べてみるとのことで、その時のメールのやり取りはそれで終わったのです。

そして数日後、またメールが届きました。紹介したい楽曲は iTunes にしか無かったので、郵送したとのこと。ん?なに?ちょっと意味が分からなかったのですが、おそらくSDカードにでも落として送ってくれたのかと思い、とりあえずは楽しみに待つことにしたのです。1時間で14曲の音楽だと。

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一昨日、実に驚くべき物体が私の元へ届けられました。それはSDカードよりも少しだけ大きくて厚い、ペパーミントのチロルチョコです。いや、チロルチョコよりも薄く、真ん中には円形にホワイトチョコが施されています。おそらく有名パティシエが作ったものらしく、その一粒は大袈裟なほどのケースに入れられています。ところでSDカードはどこ?中を見ると、イヤホンとUSB充電コード。

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お恥ずかしながら、目が飛び出るほど驚きました。もちろん「iPod」という名前は聞いたことがありますし、何をする道具かも知っています。しかし、これほど小さい物体だとは思ってもみなかったのです。リアルな初代ウォークマン世代の私からすれば、この切手大のデジタル音楽プレーヤーには驚かざるを得ません。しかも、てっきり14曲の音楽が入ったSDカードが届くかと思っていたところへ、その音楽を聴く道具まで贈ってくれた弟。この感動と驚きは何と表現すればよいのでしょう。

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あいにく週末は目一杯の仕事だったので、今晩になって初めてイヤホンを繋ぎ、チロルチョコの腹を押してみました。全14曲は必ず順番通りにシャッフルせずに聴くべし。しかも出来れば天気の良い日に大音量で楽しむこと。弟が指定した注釈ですが、明日までは待てずに先ほど聴いてみたわけです。

1曲目はゴキゲンなホーンセクションのイントロから始まる楽曲。あ!聴いたことがある!オルケスタ・デ・ラ・ルス!以降、オルケスタをメインに、島唄、風になりたい、などの特別アレンジ曲集です。これはまるで、昨年の宮古島ミュージックコンベンションの再現ではありませんか。

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それにしても、実に粋な弟です。相手に聴かせたい音楽を相手がすぐ聴けるように贈る。なかなか出来ることではありません。彼は、自分がしてもらったら嬉しいと思うことを、相手にしてあげることができる人なのでしょう。前浜ビーチを思い出す色にしたという iPod 本体。そして10枚のアルバムから厳選したという14曲。すべて夏色の楽曲が揃っているこれさえあれば、多少の暑さも我慢できそうな気がします。しかもお腹が空けば、このチロルチョコは口の中に放り込めるのかもしれません。