海の日

本日は祝日。と言っても、さて何の日?と思ったら「海の日」だそうです。

一口に「祝日」と言ってもその印象は様々で、私たちが生まれた頃から制定されている祝日もあれば、比較的現代になってから制定されたものも。昔は6月から8月まで祝日が無かったせいか、「海の日」はとても新しい印象です。

この機会に調べてみたところ、国民の祝日に関する法律の条文として「海の日」は「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国家日本の繁栄を願う」とあり、平成7年に制定されたそうです。なるほど、確かに日本は四方を海に囲まれた海洋国家で、「海」無くしては成り立たないことも多いのでしょう。

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子どもの頃、文字通り「子ども会」というものがあり、毎年のように亘理町の荒浜海水浴場か山元町の磯浜海水浴場へ連れて行ってもらったことを思い出します。そこで必ず行われたのが「スイカ割り」。手拭いで目隠しをされた選ばれし勇者がその場でグルグル回され、よたよたしながらも観衆の声援や導きによってスイカに近づき、狙いを定めて一気に木刀を振り下ろすのです。一度の空振りで選手交代だったかどうかは憶えていませんが、見事にスイカを割った英雄には皆で拍手喝采でした。

不思議なことに、あれから数十年経った今でも砂浜を見るとそのことを思い出します。夏休みの海水浴場がとても楽しみだったこと。そして、砂まじりのスイカがとんでもなく美味しかったこと。

報道によると、岩手、宮城、福島の3県で約70カ所あった海水浴場のうち、今年の海開きにこぎつけたのは昨年より3カ所多い9カ所だそうで、被災規模が甚大だった他の多くの海水浴場は未だに復旧のめどすら立たない状況なのだとか。海には様々な思いを持つ私たち。子どもたちの笑顔も大切。

「スイカ割り」の見られない海があと何年続くのかは分かりませんが、いずれはまた子ども会で賑わう海水浴場が戻る日のことを静かに願う海の日でもあります。できることなら私たちも「大人会」いや「オヤジ会」で参加したいものですが、どう考えても「スイカ割り」よりは「ソーダ割り」に人気が集まることになりそうです。