西表石垣国立公園 竹富島

竹富島に降り立つと、日本列島は実に長くで広いと感じるのです。さらにこの先には、有人島として日本最南端の波照間島が、そして日本最西端の与那国島もあるわけですが、ここ竹富島でも仙台からずいぶん遠くに来たことを思い知るには必要十分です。試しに計測してみたところ、我が家から島内にあるこの赤いポストまでの直線距離は、2,218,573m。あら?いったい遠いんだか近いんだか。

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人口は323人だという竹富島。信号機や道路標識が一つも無く、集落を囲むように整備された環状線だけが舗装され、他はすべて白砂が敷かれた無舗装の道となっています。しかし、砂煙をあげて走るクルマなどは1台もなく、目にするのは地元の軽トラか郵便配達員が操るスーパーカブ、そしてスローモーションで動く水牛車だけ。とても静かでのどかな風景は、来島者を一瞬で惹きつけるのです。

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わずか約2時間半の上陸でしたが、噂で聞いた通りの魅惑の島であることが十分に理解できた竹富島。いわゆる沖縄の原風景が、ここには残っているようです。結束された自治体や住民のコミュニティのご努力の結果が功を奏していると思われますが、オフシーズンの5月にもかかわらずこうして次から次へと観光客が訪れる竹富島は、ある意味とても恵まれた観光地と言えるのかもしれません。

この素晴らしい竹富島を観た後に、なぜか昨年の多良間島のことを思い出しました。観光客の姿はほとんど無く、目にするのは牛とヤギだけ。集落で数軒の食堂も閉まっており、スーパーで買ったパンを食べるはめになった多良間島。人とクルマがいないことに恐ろしくなるほどでしたが、今思えばそこが代え難い魅力なのかもしれません。実に恵まれた竹富島と、そうとは言えない多良間島。魅力が無さそうに見える多良間島の魅力が、なぜか頭から離れないことがとても不思議なのでした。