超絶品ゆし豆腐 石垣島の比嘉豆腐店

去る5月24日の金曜日。石垣島に到着して2日目を迎えました。この日は隊長である弟から午前8時の出発を告げられていましたので、就寝前に目覚ましを6時半にセット。はたして鳴ったのかどうかは分かりませんが、結局のところ先に起きていた同室の父から起こされたのが7時10分前。うわ!高齢者は朝が早くて助かりますが、父から起こされるとは、まるで子どもの頃に戻ったかのようです。

ほぼ定刻通りに宿を出発。私たちよりも1週間ほど前に石垣島入りしていたという弟が借りていたレンタカーは、トヨタのヴィッツ。あれ?軽自動車じゃないの?宮古島で目にする四輪車は圧倒的に軽自動車が多いのでそう聞いたわけですが、なぜか石垣島はこのクラスも料金が変わらないとのこと。

大丈夫ですよ、宮古島ではちゃんと軽自動車を予約しておきましたから。笑って私にそう言いながら弟がハンドルを握るヴィッツ君は、さすが1,000ccの排気量。軽自動車に比べれば、3人の大人が乗車しても何の問題もないトルク。しかし個人的には、島にはやはり軽自動車が似合うと思ったり。

そして、朝もはよからどこへ行くのかと思ったら、朝ご飯を食べに行くと言います。しかも豆腐を。

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市街地からさほど遠くもない畑の真ん中に現れたのは、その名も「比嘉豆腐店」。時刻は8時半で絶好の朝食タイムなのですが、昨夜の高級肉片がまだ胃腸のなかに留まっている感じで腹ペコとは言えません。大丈夫かなぁ。弟が自信を持ってすすめる「ゆし豆腐」。それが超絶品なのでした。

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豆腐工場に併設された食事処を用意する「比嘉豆腐店」。南国ならではのテラス席は、その雰囲気に一瞬で魅了されます。このローケーションだけでも来た甲斐があるというものですが、初めていただく「ゆし豆腐」にも瞬時で悩殺されるのです。「ゆし豆腐」とは、にがりを入れて固まり始めた状態の豆腐のことらしく、いわゆる「おぼろ豆腐」なのだそう。これがまたこの上なく美味しい一品。

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私たちが頼んだのは「ゆし豆腐セット」の小。小とは言え、ドンブリになみなみ盛られたゆし豆腐に、軽く一膳のふりかけご飯。さらに、たくあんと豆乳が添えられて350円とは驚きです。主役のゆし豆腐はまるで作り立てをすぐに出されたような熱々感で、ほのかな甘みとほのかな塩分が実に優しいのです。好みで醤油や味噌を加えていただくそうですが、個人的にはこのままが至福の美味しさ。

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沖縄地方では島豆腐がよく知られていますが、それに勝るとも劣らない魅力を持つ「ゆし豆腐」。

聞くところによると、沖縄県民の豆腐消費量は私たちの2倍なのだそうで、誰もが認める大豆パワーが彼らの健康を支えているのかもしれません。当初の心配をよそに、気がつけばペロッとたいらげた超絶品のゆし豆腐。内外にも名が知れる「比嘉豆腐店」。舌も心も癒される極上の食事処でした。