昭和のマッチ館 Ⅵ

「昭和のマッチ館」シリーズの第六弾。ずいぶん久しぶりとなってしまいました。毎回ご説明させていただくことですが、これらは私の父が集めて保管していたものであり、私自身はここまで古い人間ではありません。しかし、実家のタンスに入れておいたのでは肥やしにもならないということで、借り出してきて多くの皆さんにご覧いただこうと考えたわけです。数も膨大でまだ先は長そうです。

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今回は、以前にもご紹介させていただいたマッチと重複するものがあるかもしれませんが、ある特徴を持つマッチだけを集めてみました。すべて仙台市内の有名店のマッチですが、おそらくある時期以前のマッチは同様の特徴を持っていたのかもしれません。それはどのような特徴なのでしょう。

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特徴的なのは、マッチ箱の印刷方法。一般的なマッチ箱は、2つのパーツが組み合わされて出来ています。マッチ棒を収納する「中箱」と、それを格納する貫通型の「外箱」です。近代のマッチ箱を見ると、いわゆるケースとなっている厚紙の外箱にそのまま印刷されていますが、今回のようなタイプは印刷した薄紙を外箱に糊で貼り付けており、これは少し古いマッチのすべてに見られる特徴です。

さらには、よく見ると外箱が木製のものも多く、マッチ箱はいわゆる「小さな折箱」だということにも気付かされます。思い起こせば、その昔に寿司などのお土産用で用いられる折箱は木製でしたが、今や木の香る折箱にはめったに出会えません。もしかしたら、その昔にこれら広告宣伝用マッチ箱の製作を引き受けていたのは折箱屋さんだったのかもしれません。マッチ箱は実に奥が深そうです。