温水洗浄便座物語 取付編

温水洗浄便座物語の第二作。結局のところ、13年以上も働き続けてくれた温水洗浄便座殿には退役していただくことにしたわけですが、大いに悩んだのが次の機種選定であります。我が家では基本的な機能さえあれば十分なのですが、貯湯式にするか瞬間式にするかという部分が悩みどころ。そして最終的に選ばれたのが、イナックスの「CW-RS20」という機種。もちろん「RS」はレーシングスポーツの略ではありませんが、何ともスポーティーな型番です。

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瞬間式の方がトータルの電気代を安く抑えられる点は魅力だったのですが、問題はブレーカーが落ちやしないかということでした。この冬からエアコンだけで暖房を取っている我が家。電子レンジを使用しながらうっかり電気ポットでお湯を沸かしたりすると、間違いなくブレーカーが落ちるわけです。その際には、またブレーカーを戻せば良いだけなのですが、年末などは何度かパソコンの使用中にこの悲劇に見舞われ、やはりこのリスクは避けるべきだという結論。

というわけで、従来の貯湯式から探すこととなった温水洗浄便座プロジェクト。そんなら一番安いヤツでいいんじゃね?という安易な気持ちで候補に上がったのが、「パナソニック」と「東芝」の貯湯式。どちらも1万4千円前後で、価格的な優位さも手伝ってかよく売れているようです。しかしチョッと待てよ。価格が安い物は大好きですが、品質の低いものは嫌いです。

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いろいろと調べを進めるうちに、今回はやはり「餅は餅屋」にしようと。さっそくTOTO社に狙いを定め、ほぼ決まりかけた時に目にしたこのイナックスの製品。あ?袖の操作パネルが無い!これは実にスッキリとしており、おそらく掃除も取り付け作業も楽チンになりそうです。

壁に穴を開けたくないのでリモコン式はNGと考えていましたが、この機種は操作パネルが無い代わりにリモコンでの操作のみ。悩ましいところでしたが、スッキリ感を優先させてこの「CW-RS20」に決定。価格は2万3千円前後。TOTO社の候補品とほぼ同程度の価格でした。

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自宅トイレの内部を公開するのは抵抗があるのですが、今回の機種選定においてもネット上の様々な情報や画像を参考にさせていただきました。よって、もし次に続く方々がいらっしゃるのであればという恩返しです。さて、結局はアマゾンの20,725円でポチっとした新温水洗浄便座の施工に取り掛かったわけですが、もっとも苦労したのがトイレ内すべての清掃です。

大掃除の時期はとっくに過ぎているはずなのに、この機会を逃したらおそらく10年後。壁から便器までピカピカに仕上げます。これほど便器とたわむれた経験は初めてですが、それにしても、さすがにTOTO製の便器一式は実に丈夫。陶器なので、キレイにすると新品同様になるのです。

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清掃作業に大部分の時間を奪われましたが、取り外しと取り付け時間だけをみれば、おそらく1時間前後でしょう。必要な工具はすべて同梱されており、もちろん丁寧な説明書も用意されています。特に大きなチカラを必要とするわけでもなく、意外なほどに簡単な作業でした。

さて、この「CW-RS20」に決めたもう一つの理由が、イナックスで用意する「2年保証」という点。さらに「利用者登録」をすることで3年保証になるというのです。前機種のTOTO製は持ち過ぎたのかもしれませんが、これで少なくとも3年間は安心して使えることになりそうです。

実際の使い心地も上々で、何の文句もありません。1年以上の漏水、そしてバケツの水を捨てることから解放された瞬間。仙台市に確認すると、「温水洗浄便座」は粗大ごみとして400円で回収可能とのこと。来週の回収を待つ退役便座もピカピカに仕上げ、これまで尽くしてくれたことに感謝を捧げました。ありがとうTOTOくん。そして、よろしくねイナックスくん。もちろん便座のフタはオートではなくマニュアルでの操作。マニュアルなミッションなのです。