まっかな秋

どうやら山へ紅葉を観に行く機会が作れそうもないこの秋ですが、そろそろ里の葉色も彩りを増してきているようです。日に日に最低気温は低下して、今朝はとうとう泉ヶ岳にも初冠雪。このまま駆け足で冬に突入される前に、もう少しだけゆっくりと、秋を楽しみたいと思うのです。

歩いていてもクルマで走っていても、すぐ目に入るのが「まっかな秋」。春に花が咲くとあらためて桜の木の存在に気付かされるように、夏には緑一色だった木々の葉が秋には豪華絢爛な紅葉ショーを繰り広げます。特に赤い葉は、まるで赤信号のように私を立ち止まらせます。

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秋の歌で思いつくのは「紅葉(もみじ)」と「まっかな秋」。今でも歌詞を何となく憶えているということは、おそらくどちらも小学校か中学校の音楽の授業で歌ったのでしょう。「もみじ」は1小節後に輪唱のように追いかけて、サビの手前で追い付くという合唱曲として習ったはず。「あ~きのゆ~う~ひ~に~て~るうや~ま~も~みいじ~」。照山紅葉という木の種類だと思っていました。

一方で、「まっかな秋」の歌詞は非常にシンプルです。「つた~の葉っぱがまっかだな~もみじの葉っぱもまっかだな~」というわけですが、面白いのが「しずむ夕日にてらされて、まっかなほっぺたの、きみとぼく」という部分。確かに私たちが子どもの頃は、寒くなってくると一斉にほっぺたがまっかになるのでした。沈む夕日に照らされていたわけではなく、寒いからだったのかもしれません。

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これらは、今日の「まっかな秋」具合。ウチの近所で、思わず赤信号のように足を止められて撮ったものです。仙台市内で個人的にどうしても観ておきたい紅葉スポットが完全に色付くのは来週ぐらいでしょうか。山へ行けない代わりに、そこだけは観ておきたいと思う今日この頃です。