超一流のスナイパー

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常に壁側に居座り、決して人に背を向けることはしない。彼は、相当の訓練を積んだ後に我が家へ送り込まれた、超一流のスナイパー。尋常ではない脚力。尋常ではない身のこなし。そして、尋常ではない食欲。私たちはもちろん、我が家を訪れる誰もが常に狙われており、もしもこちらが誤解を生むような動きをしようものなら、おそらく一発で仕留められてしまうであろう。

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彼と目を合わすことは、実に危険と言わざるを得ない。それは、因縁をつけられる可能性があるからに他ならない。しかし、時には彼からガンを飛ばす。遠慮せずにガン見し続けてくるが、これに引っかかってはいけない。一瞬でもガン見を返せば、おそらく一発で仕留められてしまうであろう。

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いったい誰を狙っているのか。どこから送り込まれたスナイパーなのか。国籍はどこなのか。おそるおそる聞いてみたところで、彼は一切答えようとはしない。しかし、それは当然。超一流のスナイパーとは、そういうものなのである。鋭い眼光、手足に隠し持った鋭利な武器、砂場で繰り広げられる地雷の投下訓練。いつ起こるやもしれない有事の時に向けて、彼のガン見は今日も続くのである。超一流のスナイパー。彼の名は・・ゴルゴ・・への五番。