おおぜき動物病院

7月の末頃でしたでしょうか。ニャンコ先生の誕生日を前に、動物病院から一通のおハガキが届きました。いわゆるバースデーカードです。これまでのニャンコ生活のなかで、動物病院から届くお知らせは決まって「ワクチンのご案内」でしたが、単なる「誕生日のお祝い」をいただいたのは初めて。実に驚きましたが、もちろん心から嬉しい配慮だったのであります。

以前にも記事にしましたが、ニャンコ先生を迎えるにあたって重要視したのが主治医選びです。

私たちがお世話になる病院もそうですが、こちらの環境や身体の状況を常によく知っていただいているほうが良いだろうと思うわけです。そのためには、気の合う一人の主治医と出会うことが望ましく、その点では今回の先生が私たちにとって良いご縁だったと言えそうです。

実はニャンコ先生に続き、チョロ助もすでに先生へのご挨拶を済ませています。先月に2回目のワクチンをお願いしに伺ったわけで、おそらく近いうちには去勢手術もお願いすることに。チョロ助のカラダの大きさや手足の太さを見て、とても丈夫そうですねと先生も太鼓判でした。

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そんな我が家のニャンコたちの主治医。実はボランティアで、身寄りのない子猫のお世話をしているのです。すでに何度かこちらの動物病院には伺っていますが、そのような新たな飼い主を待つ子猫が1頭もいなかったことはなく、チョロ助のワクチンの時に少し詳しいお話しをお聞きしていたわけです。この子猫たちの飼い主になってくださる人はいませんかねぇと。

子猫たちを見ていると、今すぐにでも連れて帰りたい衝動に駆られるのですが、そうもいきません。さらに生き物ですから、誰にでも声掛けするわけにもいかず。先生としても、手段を選ばずに手放したいというお考えは毛頭なく、責任を持って末永く一緒に暮らしてくださる飼い主を探していらっしゃるようです。確かに。分かりました。頭の真ん中に入れておきますね。

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そして今日。そのうちの1頭の行き先が決まりました。1週間ほど前にカミさんがそのことを姪に話してみたところ、是非とも見てみたいとなったのです。姪のところではすでに7歳前後の猫がいるのですが、おそらく彼女の仲間を迎えてあげようという気持ちになったのでしょう。

先生いわく。先住猫がいる場合には、トライアル期間をみたほうが良いでしょうとのこと。それで相性に問題が無ければそのまま飼っていただき、問題が出そうな場合には遠慮無く戻していただいて結構ですよと。さらに、お望みなら別の子猫でトライアルしていただければと。

これは常識的に考えれば、猫を飼うにあたってかなり好条件のスタートです。さらに驚いたのは、すべての子猫は2回目までのワクチンと、去勢及び避妊手術が終わっているとのこと。動物病院ならではの処遇ですが、もちろんそれは飼い主に請求されることはないようです。

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初期費用はゼロですから、いい条件でしょ?と先生は満面の笑み。いやいや本当に頭が下がります。動物病院の先生が、ここまでして子猫の命を守っていらっしゃるとは。クルマで言えば、整備点検保証付きのようなもので、迎える側からすれば実に心強い話しなのです。

お気に入りの子猫を、先生以上の満面の笑みで連れて帰った姪。穏やかなニャンコ生活が始まりますよう願うのであります。青葉区貝ケ森の「おおぜき動物病院」。名字は大関でも、志は横綱です。