いちごかき氷との対戦

そろそろ行かないと、そのうち無くなってしまうよ。先輩からそう言われていたのは今月の初旬頃。お盆前にもチャンスがあったのですが、私の都合がつかず延期になっていたのです。ここ何年も、なぜか同じ先輩と食べることが恒例となっている「かき氷」。真夏の風物詩です。

お盆中の少し荒れた天気とは打って変わり、今週からはまた夏空が戻ってきたようです。昨日は吹く風が多少は涼しく感じたような気がするのですが、おそらくそれは気のせいだったらしく、今日はまたヌルい風がダラダラと流れる真夏日。ある意味、絶好のかき氷日和です。

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今日を逃したら本当に食べられなくなりそう。そういった危機感を持ちながら先輩と待ち合わせたのが午後2時前。外の気温がもっとも高くなる時刻だとしたら、「かき氷」と対戦するには準備万端と言えます。そして、さっそく目の前に運ばれた今季初のいちごの「かき氷」。もし一寸法師になれるのであれば、この中に「かまくら」を掘って生活したいと思うのでした。

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それにしても、一生懸命に「いちごかき氷」を見つめるオヤジ2名様。一体全体、絵的にはどういったアリサマなのでしょう。ここに浴衣美人のお嬢様でも付き添っていただければだいぶ様相も変わってきますし、いただくかき氷の風味も一段とアップするのは間違いなさそうです。

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かき氷の定番とも言える「いちご」。しかし、運ばれたものを見る限りは「いちごミルク」です。それよりも何よりも、驚いたのがその大きと言うか高さ。予想を大きく上回る出来栄えに、目の前に運ばれた瞬間には思わずお店のお姉さんを見てしまいました。え・・?デカくないすか?

いえ・・いつもこんな感じですよ。マジで?スゴい。過去にもこのお店で何度か「かき氷」をいただいていますが、これほどの標高は無かったはずです。まさに断崖絶壁。よくぞここまで氷を盛り上げたものだと感心するのですが、問題になったのはその攻略方法なのです。

まるで、対戦意欲満々で訪れた私たちをあざ笑うかのようなその姿。ほら、来るなら来てみろ!といった上から目線の「かき氷」。よし、やってやろうじゃありませんか。対戦開始!

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さっそくスプーンで中腹から攻めるも、このまま掘削し続けると倒壊の危険性がありそうです。むむむ。おぬし、やるな。相手も防御に必死なのか、徐々に表面が艶っぽくなってきているのが分かります。これはスコップ、いやスプーンだけに頼っていたのでは負けそうだと、頂上付近に直接口を当てて少しずつ上からもいただくことに。ソフトクリーム作戦です。

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対戦時間は約20分。途中で小休憩を2度ほど挟み、やっとこさ「いちごかき氷」をやっつけることが出来ました。しかし、勝利感はありません。それほど今回の「かき氷」は実に手強かったと言えそうです。もちろん、涼しさを通り越して、頭はキンキン、喉はイガイガ状態です。

その後は温かい玄米茶でカラダの調子を正常に戻すという、あっぺとっぺなオヤジ組。かき氷で涼みに来たはずなのに、予想以上に強力な相手から撃沈されたということなのでしょう。

しかし、このままでは引き下がれません。できることなら、今シーズンにもう一度リベンジを。この夏も「和風レストランまるまつ」で味わえる「かき氷対戦」は、1ゲームで294円です。