幸苑 麻婆焼きそば

「仙台マーボー焼ソバ協議会」の副専務理事を務める私ですが(ウソ)、八幡町の亀恵食堂で出会って以来はマーボー焼ソバを目にすることがパッタリと無くなってしまいました。もちろんあちこちへ食べに行っているわけでもなく、偶然にも中華料理店へ入った時に探す程度です。

このところ亀恵食堂もご無沙汰していましたので、マーボー焼ソバのこと自体が頭から抜けかかっていた今月の初旬、実に久しぶりで対面することになったのです。念願の「麻婆焼きそば」に。

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北環状線沿いのロイヤルホスト国見ケ丘店角の交差点から南へ入るバス通りは、基本的に住宅街および東北福祉大学施設のエリアなのですが、意外にも食の名店が点在しています。

ケーキの「三銃士」やダイニングの「麦果酒」。蕎麦の「妙庵」や石窯ピザの「オッツィオ」など、この道路1本の端から端までには、地味に良いお店が連なっているような気がするわけです。

その道路沿い。北環状線から入ってわりとすぐの左側にお店を構える「チャイニーズレストラン 幸苑」。ずいぶん前に食べて美味しかった記憶もあるのですが、この界隈で中華料理と言えばイオン中山のトータスがあるせいか、その後はなかなかお邪魔する機会がありませんでした。

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小じんまりとした店内。おそらくご家族で切り盛りされていると思われるアットホームな雰囲気。写真入りの手書きメニューを開いてみると、そこにはなんと「麻婆焼きそば」が!

亀恵食堂は「マーボー焼ソバ」で、こちらは「麻婆焼きそば」ですが、表記の違いだけでこちらの方が何となく少しだけ重厚感が漂います。ではさっそく、念願の「麻婆焼きそば」をお願いします。

ところで、中華料理店の醍醐味は、その「音」にもあると思うわけです。熱せられた中華鍋に油が投入された「チリッ・・」という音や、一気に具材が投入された時の「ジャオッ!」という音。その後には「シャオッシャオッ!」と炒められる音。この音が耳から入って脳を刺激するのであります。

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やがて私の目の前に運ばれた「麻婆焼きそば」。亀恵食堂もそうですが、これを正確に表せば「麻婆豆腐焼きそば」となるのでしょう。甜麺醤をベースとした奥深い味わいが感じられる肉みそと大きめの豆腐。さらに花椒までも加えられたその具材は、意外に本格的な麻婆豆腐です。

麺は強く焼きが入れられているわけではありませんが、おそらく蒸し麺と思われる軽い食感が具材とのバランスを上手く保っています。さらにはこのボリューム。まるで一品料理のような麻婆豆腐の量に、つい白いご飯も一緒に食べたくなってしまうのです。恐るべし、このボリューム。

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後からじんわりとくる辛さに汗も誘われ、今回の「麻婆焼きそば」は実に食べ応えがあるものでした。同じ仙台市内の農家から食材を調達しているという「チャイニーズレストラン 幸苑」。

今回は偶然にも私としては2回目の「麻婆焼きそば」に出会えたわけですが、他にも美味しそうな品が並んでいる献立を見ていると、次は初心に戻って「五目焼きそば」かとも思うのです。