多良間島の標語大賞

約6時間にわたる多良間島での貴重な体験。仮にこの島で1週間の滞在を与えられたとしたら、いったい何をして過ごすのでしょう。ふと子供の頃を思い出しました。私たちの時代に遊ぶのは常に外。かくれんぼや缶蹴りはもちろん、ドジョウやフナやザリガニ捕り。夏になればカブトムシやクワガタを狙いに早起きを。「ろくもうす」という球技でもよく遊びました。

さて、多良間島の集落にほど近い幹線道路をクルマで走っていた時に、一枚の立て看板が目に入りました。うわ!今のスゴい!おそらく島の小学生が書いたと思われるその言葉は一瞬にして私の脳天に突き刺さり、どうにも忘れられなくなってしまったのです。そろそろ帰りの便の時間が近づいていましたが、是非ともカメラに収めたいと弟にお願いし、再度その立て看板を探してみることに。

確かこのあたりだったはず・・。ついに見つけました。

CIMG3404

遊ぶのは 楽しすぎて たまらない

なぜか、その場で何度も何度も読み返してしまいます。これほど純粋で的を射た標語は他にあったでしょうか。これを書いた多良間島の小学生が、まさかエアコンの効いた部屋でプレステに興じているとは決して思えず、この標語こそがこの島をストレートに表現していると感じたのでした。

CIMG3418

CIMG3420

CIMG3425

多良間島は、私たちに一種のカルチャーショックを与えました。もう二度と行きたくないのでしょうか。とんでもありません。次回は是非とも宿泊したい。弟とはそんな話しをしています。

彼いわく。宮古島でさえ市街地の灯りが邪魔をして深夜にならないと星は見づらいが、おそらく多良間島なら天体観測にも絶好の場所だと。なるほど、それまでには上等なカメラも是非。

CIMG3439

夕方になって無事に宮古島へ戻ってきた私たちは、その足で市街地へ。この日の夕食は「海王丸」という居酒屋です。お店を構える場所は仙台で言えば国分町にあたる繁華街なのですが、駐車場は実にユルい宮古島式。なんと無人で、駐車する時間分のお金を料金箱へ自分で入れるのです。小さな紙袋へクルマのナンバーを記入して、5時間以内は200円なり。

CIMG3440

このお店は父のお気に入りで、宮古島へ来るたびに必ず立ち寄るお店です。さすがに弟はあちこちで顔を覚えられてきているようですが、ここでは女将さんが私たち3人を何となく憶えてくださっていたようで、サービスで一品を出してくださったのは実に嬉しい心配りでした。

例によって地元でしか食べられないもの数品をお願いしたなかで、刺し身は特に侮れない美味しさ。

P1000499

P1000502

P1000498

P1000503

P1000504

P1000505

P1000509

P1000512

P1000517

P1000521

P1000525

考えてみれば、この日は朝日を見るために4時に起き、初めての多良間島を大いに楽しみ、さらに最後はこうして宮古島の味に舌鼓を打つといった、長い時間遊びに遊んだ一日となりました。

「遊ぶのは 楽しすぎて たまらない」。多良間島に生きる小学生の気持ちが少し分かったような気がしましたが、子供たちにはとうていかないません。この名言を、座右の銘にしたいものです。