東平安名崎の朝日

遠くから聞こえてくる、あやしげな民族音楽。Zzzz ・・ん?音の元は、スマホの目覚ましでした。

あ!時刻を確認すると朝の4時です。宮古島滞在の2日目。この日は、朝日を見に行くので4時半に出発と隊長から告げられていました。結局のところ、昨夜は何時に寝たのだろう。

星空を眺めていて午前0時を回ったのは確認していますので、おそらく0時半ごろでしょうか。あまり寝ていないにもかかわらずこうしてパキっと起きるのは、遠足当日の子どもたちよりも子どもらしい大人と言えます。すぐにシャワーを浴びて身支度を整え、4時25分には準備完了。

すでに完璧な出動態勢が整っていた父。さすがです。そして、あたりはまだ真っ暗ななか、弟の運転するクルマはほぼ定刻通りに宿を出発し、島の東端に位置する「東平安名崎」へと向かいました。

距離は約17km。途中で道路を横断する生き物を発見して弟が急停車。なんじゃなんじゃ??おそらく「オカガニ」だと。ビンゴゲームに備え、念の為に写真をパチリ。

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東平安名崎へ向かいながら少しずつ明るくなって見えてくる空には、たっぷりとした雲が。

前日に見た雲に隠れる夕日に続き、どうやら朝日も雲から顔を出すつもりのようです。水平線から出てくる朝日と水平線へ沈む夕日。はたして、これらは一生のうちに一度でも拝むことが出来るのでしょうか。そう簡単ではないことを理解しつつ、いつかは達成したいと思うのです。

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さて、登場のしかたはどうあれ、無事に朝日もどきをこの目で楽しんだ後に、また西へと戻ることになりました。先ほどのお詫びのつもりなのか、少しずつ高みを増す太陽はいつの間にか雲をキレイに取り払ってくれています。おっ、よし、晴れてきたぞ。そのチョーシそのチョーシ。

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南沿岸の道路をひた走り、次に目指すは西海岸。朝日を浴びた海を一目見ようと弟が前浜ビーチに立ち寄ってくれます。おそらく、未明のうちに誰かがバスクリンを大量投入したに違いない前浜ビーチは、この日も見事なエメラルドグリーン。何度見ても素晴らしい色です。

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さぁ、そろそろ朝ご飯でも食べに行きましょうかね?と隊長からの提案。時刻は8時20分。

この時間は空港ぐらいしか開いていないので、宮古空港で朝ご飯を食べましょう!その言葉に父と私はまったく疑うこともなく、空港へとクルマを走らせる隊長。そして無事に空港駐車場へ。

先に空港へと入って行ったために見失った弟をロビーで探していると、やがて現れた彼は私たちに小さな紙を差し出しました。はい、コレ。今日これからの予定です。

え?何コレ?その小さな紙を見てみると、なんと飛行機の搭乗券なのです。行き先は?多良間島?

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これは予想もしていないサプライズです。もちろんまったく聞かされていなかったどころか、空港へは朝ご飯を食べるためにやってきたはず。さぁ、あまり時間が無いので早く朝ご飯を食べましょうと弟がせかします。やっぱり朝ご飯は食べるのかよっ。

これには驚きました。宮古島と石垣島の間に浮かぶ多良間島。黒糖の生産で有名な島という以外に情報は何もありません。面白いことになりそうだと思いながら、朝食の宮古そばをすするのでした。

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