前浜ビーチの夕日とキッチンみほりん

宮古島での初日、つまり到着した日のことです。今日は絶好の夕日になりそうだという弟からの提案で、宿にチェックインして少し休んでからすぐに出かけることにしたのです。目指すは、与那覇前浜ビーチ。いわゆる前浜ビーチと呼ばれている島の西海岸で、宿からはクルマで10分チョッと。19時過ぎには到着し、そのまま静かに夕日を待ち構えました。

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それぞれの手にはデジタルカメラ。それぞれ好きな場所に陣取りながら、無言で西方を向き続ける男たち。はたして夕日は水平線に沈んでくれるのでしょうか。これまでもこの場所で何度か夕日を拝みましたが、必ずと言って良いほど水平線ギリギリで雲に引っかかります。しかしこの日は快晴。何度目の正直かは分かりませんが、高い確率で期待できそうです。

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宮城県に住む私たちにとって、夕日は常に山へ沈むものです。それだけ普段から海へ沈む夕日に飢えていると言えるのかもしれません。

何にも邪魔されずに海へ沈む夕日。日本海側に住む人たちをうらやましいと思ったこともありましたが、以前に鶴岡の湯野浜温泉に宿泊した際に現地の人にお聞きしたところ、水平線に沈む夕日は年に数回見られるかどうかとのことでした。

この日の前浜ビーチから眺める夕日は相変わらず実に美しいものでしたが、よ~し、そのまま沈め~と念じていたところ、はやり最後の最後でそれまで見えていなかった雲に引っかかりました。

う~ん・・残念。しかし、雲に隠れる夕日でも、その美しさには十分に満足できるものでした。

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さて、夕日を堪能した後はお待ちかねの晩ご飯です。弟が初日の食事処に選んだのは、宿からクルマで5分のところにお店を構える「キッチンみほりん」。思わずプッと吹き出しそうになるような可愛らしい店名ですが、こちらはいわゆる食堂兼居酒屋のようなところなのです。

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腹ペコ3人組。せっかくですから、地元でしか食べられないもの数皿をオーダー。このなかで初めていただいたのが、「んーぎー炒め」と呼ばれる青菜と鰹節の炒めもの。何の葉っぱかは分かりませんが、軽く揚げてあるような鰹節とこの青菜の組み合わせが絶妙な美味しさで、これは大のビール党の弟のイチ押しだけある一品です。

その他のお皿もとても美味しく、この「キッチンみほりん」はその可愛らしい店名から想像する以上の、実力派食堂なのでありました。

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明日は朝日を見に行きますので、4時半に出発しま~す!隊長である弟からのお達しです。

マジすか?ほいじゃ4時起き?さぁ、もう寝るべ寝るべ。そう言いながら、父は1人部屋で私は弟の部屋でこの日は解散。と思ったら、弟からの星空講義が始まりました。どうやら彼は子供の頃から星が好きなようで、そう言えばビンゴゲームにも「銀河」と「南十字星」の出題が。

こんなデジカメで星を撮れっこないでしょうと言いながら、夜中まで2人でベランダへ出て試行錯誤。南半球で観測できる南十字星は、この時期だけ運が良ければ南の水平線付近に見えるのだと。

いや~。無理無理。ましてや「銀河」なんて絶対に無理。と言いながら、パナソニックのGF3で星空へ向けてシャッターを開けた1枚。んんん?何となく、それっぽく見える鴨南蛮・・。

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