いなりとざるそば

実は、意外に好物なのが「いなり寿司」です。特に二口で食べられるぐらいの小ぶりな「いなり」が大好きなのですが、さすがにそればかりを何個も食べると飽きてしまうので、のり巻きも参加している「助六寿司」という献立を考案した人は実に素晴らしいと尊敬しているわけです。

スーパーなどの惣菜売り場へ足を運ぶと、「助六寿司」のみならず「いなり寿司」だけのパックも用意されています。さほど食欲が無い時に組み合わせるのが、この「いなり寿司」と麺モノ。「いなりとどん兵衛」、あるいは「いなりと温麺」。日本人で良かったと感じる場面です。

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先日に、先輩と久しぶりに昼食をご一緒することになりました。待ち合わせたのは「和風レストラン まるまつ」。まだ11時半だったせいかそれほど空腹でもなく、通常のランチメニューには食指が動きません。ん~。どうしたものか。そう言えば「まるまつ」の原点とも言える「ざるそば」があったはずです。グランドメニューを片っ端からながめてみると、ありましたありました。

さらっと「ざるそば」だけにしようかとも思ったのですが、なんとなくそれだけでは足りません。そこで目に入ったのが「いなり」。よっしゃ!これです。この日のように気温が高い日には、まさに黄金の組み合わせである「いなりとざるそば」。実に完璧な献立なのであります。

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理想の二口で食べられる大きさの「いなり」。そして「ざるそば」。いわゆる和風ファミレスのそばですので、もちろん本格的な蕎麦屋のそれとは比べられません。しかしながら、ずいぶん昔に食べた時に抱いていたイメージよりははるかに良い一品で、これはこれで十分です。

意外だったのは、ここで初めて口にした「いなり」。甘辛い味付けもちょうど良いあんばいで、ほんのりと温かい酢飯が作り立ての一品であることを証明しています。この価格でこれを味わえるとはちょっとビックリで、「いなり」や「ざるそば」が盛られる器も十分に立派なモノです。

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さて、このセットは組み合わせて用意されている献立ではありません。いわゆるアラカルトなのですが、「ざるそば」が単品で280円。「いなり」が2個で120円。なんと400円(税別)で味わえる初夏の献立です。これは良い発見で、食後に串だんごでもあれば完璧でしょう。