亀恵食堂 タンメンの夕べ

意外にも単純な私ですので、先日にタンメンのことを思い出してから、タンメンが頭から離れなくなってしまいました。タンタンメンメンタンメンメン。クルマを運転していても、意味不明な呪文のような言葉を勝手に口走るようになり、その症状は激しさを増すばかりとなっていたのです。

これを治すには、一刻も早くタンメンを処方するしかありません。と考えていたところ、偶然にも今夜は一人ご飯。さっそく「タンメンの夕べ」が開催されるという会場へ、一人足を運んだのです。

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やってんだか、やってないんだか。パーティー会場前は、薄暗い雰囲気で実に怪しげです。しかし、ここはお馴染み亀恵食堂。店内は雑多でキレイな雰囲気とは言えませんが、決して怪しいお店ではないことはこの私が一番よく知っています。

さて、今夜はもちろんタンメンを目的にやって来たわけですが、念のために献立を確認してみると、ちゃんとありましたありました。タンメン650。

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よく、バーゲンなどで定価の上から値下げシールが貼ってあったりすると、思わずそれを剥がして元の値段を確認し、値下げ幅が大きいほど一人で喜んだりする私は、この「タンメン650」と貼られた白い紙の下に書いてある元の値段は、いくらだったのだろうと気になったりします。あ、逆か。

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などと考えているうちに運ばれてきた一杯のタンメン。おごそかな雰囲気のなか、いよいよ「タンメンの夕べ」が始まりました。BGMにビゼーの「カルメン」でも流れていれば完璧でしたが、店内には22インチのテレビから聞こえてくるバラエティ番組の笑い声だけ。そして処方された初めてのタンメンは、見るからに野菜たっぷりの栄養バランスが保たれた一品です。

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もうそこからは一気。はふはふシャキシャキ。休むことなく箸と口を動かし続けます。ほんのり甘みを感じる優しいスープに、たっぷり投入された新鮮野菜。まさにタンメンの王道というものでしたが、視界1cmのスープの中から最後に出てきたのは、何と数粒のギンナンたち。

おっとっと~。これは意外です。このギンナンも食べ残すわけにはいかず、まるで味噌ラーメンの最後の挽肉を探すようにスープの中でレンゲを泳がせ、結局は5粒のギンナンを救出したのでした。

無事に処方されたタンメンで、すっきり大満足。おそらく、3ヶ月間は効き目がありそうです。