お蕎麦 妙庵

昨日の夜、ひょんなことから夕食のお誘いを受けました。 なんでも、知人の勤める会社で正当な会議費の使用を認められたらしく、まったく関係が無いとも言えない私によければ一緒にどうですかというのです。とんでもない。私は結構ですから皆さんで召し上がってくださいな。

いやいや、ご遠慮なさらず。是非ご一緒しましょうよ。今回が最初で最後かもしれませんよ。

え?今回が?最初で?最後?ですか・・。なんだか急に参加したくなりました。

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総勢3名という参加メンバーで選ばれた会議会場は、青葉区国見ケ丘の住宅地にたたずむ「お蕎麦 妙庵」。もう何年になるのでしょう。国見ケ丘の福祉大学野球場近くに突如として現れた一軒家の蕎麦処で、個人的には仙台で間違いなくベスト3に入る蕎麦店であります。

どちらかと言えば昔ながらの蕎麦屋というよりも、東京で修行を重ねてこられた店主が自らの蕎麦の世界を提供する蕎麦料理店とでもいうべきでしょうか。

昼は手打ちで仕上げられた十割の蕎麦を手繰りに訪れるお客。夜はそれに加えて様々なつまみをアテにちょっと一杯やるお客。なかなか風情があり、それでいて店主のセンスも感じられる良店です。

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さて、何にしましょうか。約1名はさっそく日本酒を頼んでいますが、私たちは柚子が浮かべられた蕎麦湯をいただきながら献立をながめます。せっかくですから、今日はガツンとイっちゃいましょうよ、と知人。え?ガツンと?ええ、ガツンです。「つばき」コースを人数分で。

わお!あんびりーばぼー。こちらを訪れるたびに、いつかはこれを食べてみたいなぁと思っていた料理。確か以前は「蕎麦懐石」というコース名だったはずですが、現在は「四季の花ごのみ」として3種が用意されているようです。

そのなかで、いわゆるフルコースとも言える蕎麦懐石をいただけることになろうとは。個人的には、おそらく最初で最後に違いありません。

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一言で言えば、この上ない至福の蕎麦懐石だったと言えるでしょう。表面がカリッと焼かれた蕎麦田楽に始まり、その後の料理は献立と画像の通りです。八寸の鴨、にしん、焼き味噌は絶妙な味加減の酒の肴で、呑んでいる輩はよいとしても、私たちは思わずご飯が欲しくなる一品。

単にこちらの蕎麦だけでも仙台でベスト3と感じていましたが、これらの料理を味わってしまうと、蕎麦処というカテゴリーを超えてしまうのかもしれません。参りました。

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これで足りますかね?何か他につまみでも頼みますか?と最初に言っていた20代の知人も、食べ終えてみれば完全に満腹状態の様子。私もこれ以上は無理、というほどのボリュームでした。

おかげさまで実に美味しい夕食の時間を過ごさせていただいたわけですが、次にこのお店をお昼に訪れた時には、これまで通り一人「ざるそば」を手繰っていることでしょう。