靴磨き

実に久しぶりで靴磨きに取り組みました。このところの悪天候で履く靴は限られているのですが、雪や氷の上で酷使しているにもかかわらず、何ヶ月間も手入れをサボっていたのです。そろそろクリームを与えて磨いてあげないと、ヤツらはへそを曲げてしまうに違いありません。

とりあえずひと通り、履く頻度の高い靴から手入れが終わったところ、一足の茶色い靴が気になりました。おそらく14~5年前に購入した、まったく高くはない靴です。アッパーとインナーは革ですがソールはゴムで、カカト部分はこれまで2度ほど修理したでしょうか。当時はずいぶん履きましたが、今は茶色がずいぶん明るく感じて、最近の出番はめっきり減っていました。

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そこで、思い切ってある作戦を考えついたのです。おそらく、このまま置いていても出番はほとんど無いだろう。イチかバチか、あの手を使ってみましょう。この作戦は、実に30数年ぶりです。もし失敗したら・・。その時はその時。また別の作戦を考えることにしましょうか。

その名も「ビンテージ化作戦」。私が高校生のころ、リーガルやハルタのコインローファーが流行ったわけですが、少し履き古した茶色のローファーに黒のクリームを塗り込むという方法が、一部の仲間内で用いられていたのです。ちょうど黒い靴墨が程良い感じでローファーの履きジワに入り込み、それが何となく上手い具合にビンテージ風を感じさせる雰囲気だったのです。

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ずいぶん古い靴だけに、ただでさえビンテージ風に見えなくもありませんが、早速取り掛かってみましょう。愛用している道具は、クリームを除いてほとんど百均で揃えたものばかりで、すでに10年近く使っているでしょうか。特に、髭剃り用の石鹸を泡立てるブラシは実に役に立っています。数年前に少しまとめて手に入れたダイソーのシューキーパーは、最近とんと目にしなくなりました。また、磨き用のボロ布は、古い下着用のTシャツを裁断したものを使っています。

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そして、完成。う~ん・・。ビンテージ風と言えばそうですが、ビミョーと言えばビミョー。まっ、いいでしょう。茶の色目も少し濃くなったことですし、実際に履いてみてから判断することにしましょう。これで何とか使えるようになってくれれば、この1万円もしなかった靴はおそらく20年選手になりそうです。私たちが高校生のころは、ジーパンを外で1ヶ月以上も雨ざらしにしたり、茶色の靴に黒い靴墨を塗ったり、いろいろと工夫していたことを思い出すのでした。