飯坂温泉 日帰りの旅

今日は休みで、しかも一人で留守番の予定でした。そこで昨日からある作戦を練っていたわけです。

温泉に行きたい!このところの極寒な日々。そしてカラダのコリ。もうそろそろ温泉に浸からないとダメそうです。さて、どこの温泉に行きましょうか。鳴子?遠刈田?グーグルマップで距離と所要時間を調べてみると・・お?飯坂温泉!実に久しぶりですが、それに決まり。

ウチからもっとも近いのは遠刈田温泉。しかし、所要時間を見ると飯坂温泉もさほど変わりません。高速道路を降りてから比較的近い場所にあるからで、ちなみに所要時間は1時間15分だとグーグルマップが言っています。是非とも「鯖湖湯」で、あっちっちのお湯に浸かってカラダをほぐしたいものです。早起き・・する必要もありませんが、なんとなく楽しみなのです。

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結局は遅起きで、12時にウチを出て飯坂温泉に到着したのは13時。予定より早く着いたのは、おそらく北風がクルマを後押ししたからでしょう。さて、まずは腹ごしらえです。

「鯖湖湯」と闘うために、空腹では太刀打ち出来ません。すると、クルマを駐車してすぐのところに一軒の食堂が。「二番軒食堂」という名の、実に私好みの飾り気のない町の食堂なのです。

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「ニンニク入り」と書かれたスタミナラーメンは550円。え?これ、ニンニク入りなの?と思ったら、ほのかに香ってきました。いやいや、ほのかじゃなく、がっつりニンニクが入っているようです。それがまた上品なスープとマッチして実に美味しく、麺もチャーシューも申し分ありません。飛び込みでこういった一品にありつけると、何だか得した気分になってしまいます。

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「じゅ・ら・く・よ~ん」と、セクシーな金髪のお姉さんが「ホテル聚楽」のCMで私にウインクしていたのは、ずいぶん昔のことです。福島市の飯坂温泉というと、どうしてもそのイメージがあったのですが、15~6年前から始めた温泉巡りで「飯坂温泉」の魅力を再発見したのです。

歴史を感じさせる街並み。そして豊富な公衆浴場の数。「じゅ・ら・く・よ~ん」のイメージとはほど遠い、実に風情のある温泉地なのであります。そのなかでも圧巻なのが、威風堂々とした「鯖湖湯」の佇まい。どうやらこちらが飯坂温泉の発祥の地とされているようです。

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さっそくひとっ風呂・・と思ったら、向かい側になにやら立派な屋敷が見えます。駐車場の案内図にも載っていた「旧堀切邸」。あ、ここなんだ。せっかくだから見学してみましょう。風呂の後では湯冷めしそうなので、まずはここを見学してカラダをキンキンに冷やしましょうか。

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いやはやなんとも、初めて拝見しましたが実に立派で趣きのあるお屋敷です。江戸時代から続いてきた豪商の屋敷跡だそうで、もちろん修復を重ねながら、現在では無料で一般公開されているようです。私の実家よりも少しだけ広そうですが(ウソ)、これだけの敷地と建造物を維持していくのは、おそらく大変なことなのでしょう。現在は福島市が管理運営しているようです。

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予定外の時間を費やしましたが、たっぷり目と心の保養になりました。冷凍寸前になった私のカラダを融かすのは、あっちっちの「鯖湖湯」です。飯坂温泉の公衆浴場は高温で知られていますが、おそらく源泉を冷まさずにそのまま投入しているからなのでしょう。総木造りの湯小屋は、初めて訪れた時に感動したほど風格のあるもので、温泉好きにはたまりません。

石造りの浴槽にドバドバ注がれる源泉。静かにカラダを沈めると、つま先からピリピリとしてきます。もちろん熱いのですが、しばらくすると熱いんだか熱くないんだか分からなくなる瞬間を経て、やがて極楽が訪れます。首までとっぷりと浸かって目を閉じながら、「鯖湖湯」との闘いを制するのでした。また浸かりに来たい。出る前から、そう感じてしまう温泉です。