塩釜 更科分店

塩釜と松島のちょうど中間地点あたりまで伺うことになっていた今日。昼食をどうするかが悩みどころでした。約束の時間は13時。少し早めに出て途中で昼食を済ませてから向かうべきか。そうなると、お昼のど真ん中にどこかへ飛び込むことになります。

やはり、今日は13時の仕事が済んでから食べることにしましょう。ただし、もし14時を回るようなことがあれば、昼食は抜きかあるいはコンビニの肉まんでごまかすか。これがだいたい私のパターンで、夕食が美味しく食べられるように、昼食の量で調整を図っているわけです。

ありがとうございました。深々と頭を下げてお客様のところを失礼し、ふと腕時計を見ると13時40分。よし、セーフ。決して昼食のことを考えながら仕事をしているわけではありませんが、仕事モードから空腹モードへとスイッチを切り替えたのです。この時間であれば、ちょうど帰り道のあそこへ立ち寄ることができそうです。おそらく2年ぶりでしょうか。

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塩釜市新浜町にお店を構える「更科分店」。いわゆる、昔ながらの町のそば店です。実は久しぶりだったので道を1本間違えてしまい、あれれ?お店が無い!いやいやあっちだった。このあたりは海岸線が近いため、お店自体があるのかどうか、正直なところ少し心配だったのであります。

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良い意味で、町のそば屋然とした店内。そして、ずいぶん前に地元の先輩から連れてきていただいた時に紹介された中華そば。2年前にもいただいて記事にしたこの一杯は、まさに「一杯の中華そば」と呼ぶにふさわしい一品です。まったく飾り気のない、かと言って必要十分な具。

たぷたぷと張られた鰹節香るスープは、今流行りの節系云々というものではなく、これぞ元祖節系とも言うべきそば屋の中華そばなのです。ストレートの中太麺は予想に反して歯応えを残した絶妙な茹で加減。この一品を450円で味わえることは、実にありがたい心遣いです。

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幸いにも、あの日の津波からは免れて、なんと3月中に通常営業に戻されたという更科分店。おそらくいち早く食事類を提供され、多くの人たちを側面から支え続けてこられたのでしょう。本日いただいた中華そばも、以前にいただいた時と寸分違わずの仕事ぶりでした。