高速道路無料措置見直し

年の瀬と言うにはまだ早そうですが、昨日からは12月。今年も残すところあと1ヶ月となりました。

ラジオからはクリスマスソングが流れ始め、街ではイルミネーションが輝き出しました。私たちにとって様々な「締め」となる年末ですが、健康にも留意しながら過ごしたいものです。

さて、今年の6月20日からスタートした高速道路の無料化。普段からあまり高速道路を使わない私でも、これまで何度かは利用させていただきました。仕事でどうしても時間に追われてしまった時や、11月の初旬に出かけた神奈川方面への旅行の時など。本来支払うべき通行料金が無料になったことは大変ありがたく、この措置には感謝しなければなりません。

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そして昨日の12月1日から、無料措置の内容が若干変更になったようです。前回の時には報道などでも大々的に周知させられた感があったのですが、今回のマイナーチェンジは何となく分かったような分からないような、うやむやとした雰囲気。どうもETCが使えるようになったとのことですが、この機会にいま一度NEXCO東日本のホームページで確認してみることにしました。

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どうやら今回は、高速道路無料化の目的でもある「被災地支援」と「観光振興」そして「避難者支援」の3つに分けて考えると分かりやすそうです。そして前回ともっとも異なるのは、「被災地支援」と「観光振興」の無料措置が、「点」から「面」になったということかもしれません。

以前は、無料措置エリア内のインターチェンジ(点)で入るか出るかすれば無料。例えば「仙台宮城」から「浦和」まで走っても無料だったのですが、今回は太平洋側東北3県を「面」として無料エリアと位置付け、そのエリア内の走行分のみ無料だとのことです。これで同じように「仙台宮城」から「浦和」まで走った場合には、「白河」までが無料で、その先から「浦和」までは有料。

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まず「被災地支援」としての無料措置ですが、赤の二重線の高速道路は全日にわたって全車種とも誰でも無料のようです。この措置はり災証明書の提示を必要としないため、通行券を取ってもよし、ETCを使ってもよし、なのだと。そしてこれの延長版が「観光振興」。

「観光振興」としての無料措置は、赤の二重線に加えて、青の太線で示された高速道路も無料となるもの。しかし、これはETCを利用する普通車と軽自動車に限られ、さらに土日祝日のみの措置となっています。まさに、観光で東北6県を訪れていただきたいという意味の措置。

そして「避難者支援」としての無料措置。これはこれまで通り「点」で考える方が良いかもしれません。赤の二重線で示された高速道路上のインターチェンジで入るか出るかした場合に、必要書類を提示することによって全区間が無料となるものです。これは東北3県以外の遠くに避難されている方々にとっては、これまで通り利用価値の高い措置となるでしょう。

もちろん、避難者の方々でも、赤の二重線エリア内だけを走行される場合には、必要書類の提示も必要なくETCも利用できるわけで、通行券と必要書類の提示が必要とされるのは、あくまでもこの無料措置エリアとエリア外を行き来される場合において、ということのようです。

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これまでの、り災証明書を提示する無料措置に比べれば、何となく縮小された感は残るのですが、一方で東北地方の高速道路を誰でも無料で通行できるチャンスが広がったとも言えます。

私たちが日々宮城県内や岩手や福島などを走る場合には、限りなくフリーウェイに近づいたとも言える今回のマイナーチェンジ。ETCが使えるようになったことによって、スマートIC、つまりETCが付帯された「泉PA」や「三本木PA」なども利用できるようになったのは、実に便利なことです。

来年の3月31日まで実施されるという今回の無料措置。冬のイベントも目白押し、食べ物も最高に美味しくなる我が東北地方ですが、同時に路面の状況も厳しくなる季節でもあります。くれぐれも冬道には十分に注意しながらも、この無料措置を皆で大いに利用したいものです。