元気まん点食堂のぶためん

先日の日曜日、所用があって佐沼まで出掛けることになりました。今は登米市となっていますが、栗原市と同様に、私たちの年代には昔からの地名をピンポイントで呼ぶほうが分かりやすそうです。

そう言えば、私が高校生の時、新任の英語教師が初めて教壇に立たれ、次のように言われたのを今でも憶えています。「私の出身地は、登米郡(とめぐん)の登米町(とよままち)です。とよまぐんのとめまちではありませんので、くれぐれも間違いの無いよう願いたい」。

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さて、仙台を少し早めに出て、どこか道の駅あたりで昼食を食べようということになりました。

築館インターチェンジを下りて国道4号線を北へ少し走ると、左手に見えてくるのが「くりはら直売館 よさこい」。昼食をここで食べるかどうかは別にしても、素通りはできないポイントです。

以前にも何度か立ち寄っているお気に入りのスポットで、漢方牛や漢方豚、また地物の野菜や油揚げ、さらに手作りの惣菜など、実に美味しいものが並んでいます。一通り見てまわり、野菜や惣菜を少し調達して隣の食堂を見てみると、何やら美味しそうな一品があるのです。

ぶためん。むむ?豚好きとしては、チョッと聞き捨てならぬ名前です。以前に「ブタメン」というスナック菓子がありましたが、あちらはカタカナでこっちはひらがら。どうにもこうにも美味しそうなその写真につられ、その「ぶためん」とやらと一戦を交えることにしたのであります。

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むむむ・・。美味しい!キホン、何を食べても美味しいと感じる私が、さらにお腹がすいていたということを抜きにしても、この一杯は一般的にも美味しいと言えるのではないでしょうか。

白髪ネギの下にズドンと横たわる見事なチャーシュー。ここ数年、これほどの脂をまとったチャーシューは全部食べられないことが多いのですが、これは不思議とまったく脂っこく感じません。

元々こちらの「漢方豚」は、カミさんがたまに買って帰ることもあって私の好物なのです。 豚の香りと甘みは感じますが、極端に豚臭くはない「漢方豚」。コレが効いているようです。

「ぶためん」という名の通り、もちろんスープも豚ベースですが、意外にもしつこくありません。醤油ダレにちぢれ麺も、ラーメンとしては王道でしょうか。実に細かいことを言えば、麺の茹で加減とスープの温度に気を配っていただければ満点で、これは作る手際の問題でしょう。

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正直申し上げて、以前は何となく興味が向かなかった「元気まん点食堂」。ここ「くりはら直売館 よさこい」に入る唯一の食事処ですが、この「ぶためん」が登場して一気にパワーアップしたように感じるのです。案の定、この日もそう広くはない店内が満席で、この「ぶためん」が人気の中心となっている様子。またもやしばらくは、この前を素通り出来なくなりそうです。