半熟卵のミラノ風ドリア

さほど多くない予算でも、それなりに美味しく食べることができる、お馴染みのサイゼリア。ここで一番人気だというミラノ風ドリアを、なぜかここ何年も食べていないことに気付いたのです。あまりにも定番過ぎて、面白みが無い。もしかしたら、そう思っていたのでしょうか。

しかし、思い込みはイケマセン。ここは基本に戻って、久々に食べてみましょう。昼食時には、サラダとドリンクが付いた半熟卵のミラノ風ドリアがランチメニューとして用意されています。ほほ~。もちろん、望むところです。では、謹んでお願いします。ミラノ風ドリアを。

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このお店。料理が出てくる早さも特筆ものです。オーダーしてからドリンクを自分で取りに行って席に戻るとすぐにサラダが運ばれ、その後数分で半熟卵のミラノ風ドリアが提供されました。はやっ。久々に対面するミラノ風ドリア。マジマジと眺めながら、またもやどうでも良いことが気になってしまいました。ミラノ風って、いったい何?どのあたりがミラノ風だと?

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考えてみれば、世の中には「~風」という表現が少なくありません。決して本場のものではないけれど、何となくそれっぽく仕上げてみましたが何か?といったような、意外に便利な表現方法です。仮にドリアがミラノ市内のレストランで用意されるならば、それはミラノ風ドリアとは記載されないのかもしれません。

ところで、ミラノは都市名ですが、~風の多くには国名が冠されています。フランス風やスペイン風、ドイツ風や韓国風など何でも。

これらは何となくイメージがつきやすいのでまだ良いのですが、例えば、ウズベキスタン風ドリアやスエーデン風焼きそばと言われたら、いったい何が入っているのかも分かりません。いっそのこと、もっとピンポイントで、南小泉風オムレツや二日町風ピッツァも良いでしょう。

または、一見すると何となく「それ風」に感じるのですが、良く考えると「当たり前だろっ」的な名前でお客様を煙に巻くのも一つの方法です。例えば、白米風ご飯やスパゲッティ風ナポリタン。あるいは、そば風うどんやカツ丼風親子丼といった一品も、意味が分からず素敵なのです。

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どうやら熱々のミラノ風ドリアが私の頭まで熱くしてしまったらしく、留まるところを知らないどうでも良い連想ゲームが始まってしまったわけですが、結局のところ肝心のミラノ風という由来は分からずじまい。

しかしながら、久々の一品はさすがに一番人気だけあって、実に美味しくいただきました。いずれは是非とも一度自宅で作ってみましょうか。ミラノ風ドリア風ドリアを。