牛乳石鹸よい石鹸

「牛乳石鹸」は良い石鹸か?良くない石鹸か?と問われれば、日本人である私たちは「牛乳石鹸 良い石鹸 ♪」とメロディ付きで答えることになるのでしょう。それほどあのコマーシャルは私たちに長年すり込まれ、「石鹸」=「牛のマークの牛乳石鹸」ということを強く印象づけました。

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小さい頃は上手く「ぎゅうにゅう」と言えなくて、「ぎゅうぎゅう」と言っていたような記憶がある「ぎゅうぎゅうせっけん」。母がたまに作ってくれた「牛乳かんてん」と良く似ていたことから、本当に牛乳で出来ているものだと信じており、親の目を盗んでは何度か舐めてみたりもしたのですが、なぜかミルクの味はしませんでした。子どもにとっては実に紛らわしい名前です。

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震災直後に親戚から支援物資として送っていただいた、6個入りの牛乳石鹸。はたして何十年ぶりだろうと実に懐かしく使わせていただき、とうとう最後の1個になってしまいました。

当時は、学校などの公共施設ではレモン石鹸。一般家庭では牛乳石鹸が幅をきかせていた時代。エメロンシャンプーと共に、私の育った実家でも定番だったような気がします。

この石鹸を送っていただくまで使っていた釜出し一番石鹸には少しだけ休んでもらい、この3ヶ月は牛乳石鹸にすっかり慣れてしまったようです。仙台生まれの釜出し一番と、全国的なブランドの牛乳石鹸は、歴史的にはどちらも良い勝負。釜出し一番の在庫も残り2個です。

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以前勤めていた一般消費財の会社員時代に、たまにサンプリングを行うことがありました。一般消費者の皆さんに商品を1個ずつサンプルとして差し上げるのです。直接に試していただき、できればブランドチェンジをしていただきたいという狙いなのですが、その時にある上司の言ったことばが今でも思い出されます。たった1個を差し上げるだけではただの気分転換にしかならず、ブランドを替えていただくには1人のお客様に1ケースずつ差し上げるべきと。

このところ牛乳石鹸を何個も使い続けた私は、残り3個となった固形石鹸の在庫を使い切った後に、はたしてどちらの石鹸を購入することになるのでしょう。もちろん価格的にも考慮しなければなりませんが、数十年ぶりの牛乳石鹸は、私に新鮮で良い石鹸の印象を与えたのは事実です。