天松の天丼

自宅の片付けと掃除に明け暮れた一昨日の土曜日。そして昨日の日曜日も、やり残していることを済ませてしまおうと久々に街へ。カミさんが、どうしても宮城の物産品を贈りたいところがあるらしく、それならあの品を用意できれば喜ばれるだろうと、藤崎へと向かったのです。

気仙沼のパルポーで作るお菓子「Gotto」。ずいぶん前に誰かから教えていただき、それ以来ここぞという時に購入していた実に美味しいお菓子なのです。仙台では藤崎のみで購入できるはずでしたが、やはり震災の影響で生産量が少ないらしく、残念ながら品切れの様子。

となれば、次の候補は「気仙沼ほてい」の「ふかひれスープ」。これも手に入るかどうか不安なところでしたが、運良くギフト用のセット商品が残っていました。売り場担当者のお話しでは、おそらくもう入荷が無いかもしれないとのことで、残念ながら最後の購入になりそうです。

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その後、上階の催事場で開催しているワインフェアを見てみたいというカミさんの荷物持ちに徹する召使いの私。男ですから当然と言えば当然ですが、二箱のギフト用ふかひれスープに加えて、なんとワインフェアで買いやがった安物のイタリアワインを4本持たされるのです。

せっかくだから地下で惣菜でも買って帰ろうかと、また地下へ戻るカミさんとその召使い。荷物がちと手に重くなってきたので、そろそろ撤収しましょうよと持ちかけたところ、ほいじゃ天ぷらでも食べて帰ろうかと。マジすか?あらら。こんな荷物、軽い軽いかるが~るです。

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もしかしたら仙台は、意外に天ぷら屋さんが少ない街なのかもしれません。「銀たなべ」無き今、三太郎、水谷、礼文、いわま亭などが挙げられるのでしょうか。そのなかで、おそらくもっとも敷居が低い天ぷら店の一つではないかと思われるのが「天松」。言わずと知れたお店でしょう。

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一番町にもお店を構えますが、ここ藤崎の地下1階は、天ぷらの惣菜と一緒にイートインが用意されているところ。まだ17時頃だったので店頭でモジモジ迷っていると、いつもの親方が笑顔で手招き。その嫌味のない笑顔に、一発で悩殺されたと言っても良いでしょう。

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いただいたのは天丼。以前の価格の記憶がまったく無いのですが、イートインにしては決して安くはない900円ちょっと。しかしながら、エビが2本に、きす、いか、茄子、さつまいも、ピーマンという十分な具材に、なめこ汁、お新香、一口蕎麦が用意されるという構成。

なんと言っても揚げたての天ぷら自体が久々でしたので、実に美味しくペロリといただきました。もしかして、これは荷物持ちの召使いに対するお駄賃なのかもしれないと、ありがたく頂戴したのであります。こんなことなら、いつでも荷物をお持ちしますからまたご用命くださいな。