自転車で青葉山へ

実に久しぶりで先輩と美味しい焼き魚定食の昼食を取ったあと、ポッカリと予定が空いてしまったチャリオヤジ。おぉ、そうだ。今日も暑すぎず寒すぎず絶好のチャリ日和。しかも明日からは天気が崩れる予想だとのこと。いっそのこと、思いきってチャレンジしてしまいましょうか。

ゴールデンウィークに八木山動物公園の年間パスポートを勢いで購入し、いつかは自転車で行ってみたいという願いがあったわけです。あの時には、実現するまでいったい何ヶ月かかるのだろうと思っていたのですが、今日の陽気も後押ししたのかとりあえず試してみようと。

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おそらくもっとも緩やかなルートとして考えたのが、愛宕大橋を渡って越路から向山経由です。出だしは好調だったのですが、早くも向山高校付近でダウンし、自転車を降りて押すはめに。しかもこの辺りの道路は完全にクルマ優先で歩道も極端に狭く、私のようにフラフラと漕いで上るチャリオヤジは実に危険であります。その後、八木山香澄町あたりからはまた乗車態勢で。

無事に八木山動物公園へと到達。不思議なことに、予想していたほどの疲労が無かったのは意外でした。知らず知らずのうちに、ほんの少しは筋力が付いてきているのかもしれません。そしてもちろん、ここまで来たからには青葉山の一画に位置する仙台城跡へと向かったわけですが、それは震災後はどのような状況になっているのか少々気になっていたからです。

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城下に見える街並みは、一見すると何ら変わっていないようです。しかし、よく目をこらして見てみると、荒浜方面の風景が以前とはまったく違うところに愕然とするのです。自らが興された街の変貌を、伊達政宗公はこの青葉山からどのようなお気持ちでご覧になったのでしょう。

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愛馬が3本の足でしっかりと主人を支えきったおかげで、あの激しい揺れにもかかわらず、政宗公はかすり傷一つ負うことが無かったようです。しかし城跡内には未だに震災の傷跡が。もっとも深刻な被害は、仙台市博物館方面へ繋がる市道への石垣崩落です。自転車ぐらいは通られるのかと思いきや、なんと人っ子ひとり通すことが出来ないという状況のようでした。

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結局は、東北大学の青葉山キャンパス方面への緩やかな上り坂を経て、あとは一気に街へ下るというコース。青葉茂るこの季節、究極のオープンエアドライブを楽しんだわけですが、つくづく仙台と青葉というフレーズは、切っても切れないものだと感じたわけであります。ご無事だった政宗公の騎馬像。私たちに「前へ進め」と言っておられるように見えました。