ニャンコ先生も休息の時間

ふと気がつくと、そろそろ3月も末。この日本では、いわゆる「年度末」という極めて重要な節目ではあるのですが、私たちにとってはあの日以来、毎日訪れる日が何月何日の何曜日などということはまったく重要ではなく、むしろそのことは、頭にも無かったと言ってもよいでしょう。

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専門家のなかには「千年に一度」と言う人もいる今回の大震災。すべてにおいて「想定を超えた」という言葉が聞かれるように、誰一人として予測できなかった事態を引き起こしました。自他共に認める楽天家である私でさえ、大丈夫、何とかなるよ、とは口に出来なくなってしまったのですが、避難所の皆さんは笑顔で「私たちは元気だから大丈夫」とおっしゃいます。

今この時期に必要なのは「気力と体力」であることは誰しもが同じでしょうが、人間である限りは限界もあります。特に震災直後から避難されている方々、また必死の救援作業を続けられている自衛隊、警察関係者、消防隊の方々。そして各自治体や医療従事者の方々など。

あの日からもうすぐ3週間です。おそらく多くの方々がこの震災によって自らの身体と精神を酷使してきているなか、一旦は手を休めて休息の時間を取ることも必要なのかもしれません。

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この3週間、私たちは実に凝縮された時間を過ごしてきたように感じます。様々な経験を通して感じた様々な思い。感受性も豊かに、涙腺もだいぶゆるくなってしまいました。私たちは人間ですから、たまには弱音を吐いても良いでしょう。大丈夫じゃない時には大丈夫じゃないんだと。

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灯油の調達が困難になり、電気が復旧してから何年かぶりで設置した「こたつ」ですが、一番喜んでいるのは彼なのかもしれません。しかし正直なところ、今回ほど猫になりたいと思ったことはありません。3日間、いや1日だけでも。こたつで丸くなって、休息の時間を。