東三泰陽楼

仙台駅から徒歩10分。南町通りにお店を構える中国料理の泰陽楼。まさかここで昼食を食べることになろうとは誰が予想したでしょう(つ~か私以外に誰もいません)。仙台では老舗中華料理店の一つで、確か1年ほど前にリニューアルして綺麗になったばかりです。

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パソコンのチョッとした不具合から仕事上のシステムが思うように進まず、今日の予定が遅れに遅れてやっと落ち着いたのが14時。その時点で私がいた場所は、仙台朝市付近であります。う~ん・・どうしましょう。どのお店もランチは終わっていますので、今日は昼飯抜きにするか、コンビニのサンドイッチでも頬ばって急場をしのぎましょうか。

あ!泰陽楼!リニューアルしてからは立ち寄っていないどころか、少なくとも十数年以上はここで食べていないはずです。クルマでは頻繁にこの前を通るのですが、なかなか食べる機会はありません。クルマを駐車場に入れている今を逃したら、また十年先になりそうです。

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14時過ぎでもお客様が絶えないのは、さすがこの場所だからでしょうか。記憶にないくらい実に久しぶりの泰陽楼。かなり汚すぎた以前の店舗に比べ、見違えるように綺麗になった店内をくまなく動きまわるオバチャンチームのエプロンには、「泰陽楼 東三」との刺繍がほどこされています。となると「泰陽楼 東一」や「泰陽楼 駅前」というエプロンもあるのでしょうか。

その昔は、昼間からビールを交わす人たちが見受けられるような雰囲気のお店でしたが、ここまで綺麗なお店になると、さすがにそのような方々は・・奥の小上がりに一組いらっしゃいました。学生時代や社会人になってからもちょくちょくお世話になった泰陽楼。おそらく当時はラーメン系ばかりでしたが、今日はもちろん「五目あんかけ焼ソバ」で決まりなのです。

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塩味の「五目あんかけ焼ソバ」は実に久々ですが、ある意味醤油系よりも難しいのかもしれません。そんな不安をよそにスープのコクも十分に感じられ、ほんのりとごま油が香る熱々の餡が絡められた塩風味の焼ソバ。麺が蒸し麺だったことも個人的には大喜びなのでした。

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お店があるこの角は、南町通りと南北に交わる「東三番丁」に位置します。つまり、東二番丁通りよりも一本東側なのですが、私の年代では「東三番丁」や「東四番丁」という言い方はまず聞きません。しかしながら、古くから仙台をご存知の先輩方のなかには未だに「東一」や「細横」、「北四」や「北六」などと呼ぶ人も少なくありません。個人的には是非とも継承して欲しい事の一つである昔の呼び名。そんなことを考えながら「東三泰陽楼」を後にしました。