年の瀬の仙台朝市

この年の瀬における仙台で、買い物客がもっともごった返すところ。それは「仙台朝市」かもしれません。ふだんはスーパーマーケットで買い物をしているような人たちでも、年末には正月の食材を買い求めるためになぜかここに足が向いてしまう。それが仙台人の購買行動です。

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名前が「朝市」でも実は朝から夕方まで営業している常設市場形態の「仙台朝市」。歴史的にみても、今や仙台の名所と言っても良いのかもしれません。いつもは日曜日が休みなのですが、12月の最終日曜日は営業しているということを知っていた義母から、買出しに行きたいので付き合って欲しいとの依頼があり、寒さも厳しいなか本気の買い物に出掛けたのです。

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「仙台朝市」で義母の行きつけのお店と言えば、海産物加工の「豊島商店」。ここの筋子やたらこ、そして特に紅鮭は掛け値なしに絶品であります。以前は「きわちゃん」というおばあちゃんがやっておられた同業のお店で何十年と購入していたようですが、そのおばあちゃんが十年ほど前に引退する際に紹介されたのが向かいの「豊島商店」で、それ以来ずっとここです。

現在二代目だという店主は、今年で創業60年だというお店ののれんをしっかり守っておられるようで、今日は珍しく奥様も一緒に立っておられました。おそらく他にも美味しい紅鮭を売っているお店はたくさんあるのでしょうが、義母のおかげで私たちもここの塩加減と脂の乗りにすっかり慣れてしまい、東京などの贈答先からも必ずリクエストされるほど大好評なのであります。

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仙台の中心市街地である西口駅前にありながら、おそらく口に入るものなら何でも手に入るであろう仙台の台所。この朝市通りを歩いていると、実に安くて美味しそうなものが満載で、しかも昔ながらにお店の人と会話を楽しみながら、時には値切って買い物が出来るのです。

まだまだ家庭では正月の準備が始まっていないのか、あるいは12月の最終日曜日が営業中であることをご存知ない人が多かったのか、意外にもずいぶん空いていた本日の「仙台朝市」。各店舗でも少々拍子抜けしている感じでしたが、ピークは29日と30日だろうとのこと。それこそ、歩けないくらいに人がごった返すことになりますので、お正月の準備はお早めに。