甘ったれうどん

今や全国区にまで広がった「甘ったれうどん」。もちろんその経緯や商品名は知っていましたが、これまで食べる機会になかなか恵まれずに興味だけが先走っていたのです。ところが、意外にもあっさりとそのチャンスは訪れました。待ちに待った「甘ったれうどん」の実食です。

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刈田郡蔵王町の宮という地区に会社を構える「高野本店株式会社」。白石から遠刈田方面へ通ずる小さな町の県道沿いにお店を構える製麺会社で、私の実家からは隣町ということもあり、クルマで30分ほどの距離なのです。ところがこの「甘ったれうどん」。一時期はネットショップでも品切れ続出でなかなか手に入らない状況だったということはご存知の通り。

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ひと月ほど前に実家へ帰った際、父親が「これ、あなたたちの分も買っておいたから食べなさい」と。お~!なんでも、兄夫婦が静岡に住む自分たちの息子(私からみれば甥)のところへ行くので、お土産に買って来て欲しいと頼まれたらしく、父が高野本店までクルマを走らせたのだとか。へ~ これが噂に聞く「甘ったれうどん」ですか。ありがたく頂戴しま~す!

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というわけで、今晩にやっと実食の機会が訪れたのであります。取説をきちんと読み、常食する1.6mmのスパゲッティと同じ茹で時間である7分をきっかり守り、茹で上げて湯切りした麺にタレと卵黄、ネギと刻み海苔をトッピング。箸でぐるんぐるんにかき混ぜて熱々を。

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うん!しょっぱい!どうやらタレを入れ過ぎたようです。稲庭うどんよりほんの少しだけ太目の平麺は、さすが製麺屋だけあってつるっつるで美味しいのですが、タレはもっと甘いほうが分かりやすいかもしれないというのが率直な感想です。名前からイメージしていた「甘さ」よりも「しょっぱさ」が強く感じられる調合で、中華の甜麺醤のほうがまだ甘いでしょうか。

ただしこれは好みの問題ですから、タレの量で調節すればまったく問題は無いばかりか、今回のトッピングに加えてゴマやカツオ節を添えても美味しくいただけそうで、私ならさらに黒糖を加えてしまうかもしれません。そして、なんと次に控えるは「甘ったれんな!!うどん」。

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思わずニヤリとしてしまいそうですが、今度は「ピリ辛ごまだれつけめん」で、冷たいうどんでいただくようです。甘ったれシリーズがどんどん広がりそうな気配ですが、仙台以外の小さな町から全国へ発信する状況は実に頼もしく思えてくるのです。是非、頑張って欲しいものです。