吉野家の牛キムチクッパ

いずれは食べることになるだろうと思っていた「牛キムチクッパ」。「吉野家」が9月に発売した「牛鍋丼」に引き続いて、今月から展開し始めた低価格メニューの第二弾。少ない小遣いをデジタル一眼レフのレンズに費やしたせいで、さっそく300円ランチでの調整開始なのです。

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しかし「吉野家」が「キムチクッパ」とは、ずいぶんと思い切った手を打ったものです。確かに「すき家」や「松屋」のメニューは「吉野家」に比べれば何でもアリの状態ですが、それはそれで広く受け入れられており、ある意味メニューの豊富さが、両者のウリなのかもしれません。

「吉野家」が今回のキムチクッパに「牛」と冠を付けたところが唯一の自己主張とも思えるのですが、実際に「牛キムチクッパ」を目の前に出されると、その様相に少々ビクっとするのです。

これまでこのテのお店では目にしたことのない「汁メシ」だからなのかもしれませんが、とにかく最初はなんとなく違和感を感じざるを得ません。専用のスプーンで、さっそくいただくと・・。

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意外に美味しいのです。スープのダシも感じられますし、白菜ベースのキムチの中に牛肉も少し散りばめられています。大人にはもう少し辛くても良さそうですが、お子様のことを考えればこの程度なのでしょうか。現在は無料で提供される半熟玉子を混ぜるとよりマイルドになり、辛さの苦手な人でも召し上がれそうです。これは価格を考えれば十分でしょう。

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欲を言えば、少ない牛肉より豚バラ肉でも多くして欲しいのと、卵がとじ気味になるくらい熱々だともっと美味しく感じられるかもしれません。いずれにしてもこの「汁メシ」は、スルスル入るせいで完食まで約5分。これならば「牛丼」よりもはるかに回転率は高くなりそうです。

個人的に、「吉野家」には王道の「牛丼」で勝負して欲しいという思いは断ち切れません。以前にも書きましたが、低価格商品よりも、いっそのこと国産牛を使用した、やわらかくて美味しい肉質の「和牛丼」はいかがでしょう。すき焼き店などでは2千円ぐらいで出てきそうな和牛丼を、「吉野家」なら味噌汁とお新香付の680円で!こんなメニューも興味をそそるのです。