真夏の三居沢不動尊

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牛越橋のすぐ近くに位置する三居沢不動尊。凍て付いた頃にも訪れて写真も撮ったのですが、真夏でも涼しいのだろうかと、先週の花火大会の下見で訪れた時にも立ち寄ってみました。

ひっそりと静まり返った境内で聞こえてくるのは、鳴り響くせみの声と流れ落ちる滝の音。このところの天候で水量は少なくなっているようでしたが、それでもとうとうと涸れることなく落ちてくる滝。おそらく仙台市中心部からは一番近い「滝」だと思うのですが、この不動尊自体の創建は江戸時代初期だとも言われており、歴史的にも相当に古いスポットだと言えるのでしょう。

日光がほとんど届かない境内では、いたるところでコケを目にする事ができ、何故かずいぶん遠い場所へ来てしまった感覚に襲われます。そして、予想通りの涼しさが心を静めるのです。

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さらに偶然にも、この夏に初めて「せみ」を目にしたのです。市内の公園や通りの並木などでは、いたるところでせみの鳴き声が聞かれるわけですが、こうして実際に見ると、昔と同じ夏です。

残念ながら、昔のように虫取り網と虫取りカゴは持っていなかったのですが、毎日真剣な思いで朝早くから昆虫採集に励んだ子供の頃の夏休みを、ほんの少しだけ想い出した一瞬でした。