大内宿への旅 Ⅱ

福島県は会津地方への旅で初日に訪れた「大内宿」。この日もなかなか暑い日ではありましたが、以前から是非来てみたかったところでしたので、シルバーチームそっちのけでのはしゃぎぶり。そうそう来られないこともあり、昼食も含めて約2時間をたっぷりと楽しませていただきました。

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興味深いのは、これだけ小さな集落のなかで、昔の町村等でよく聞かれた「本家」や「分家」と称される屋号がいくつか見られることで、歴史的には集落内での婚姻も少なくなかったことを表しているのかもしれません。実際に何軒かのお店の方にお話しを伺いましたが、お茶を買うために立ち寄ったお店の人が昼食時に岩魚を焼いていたおじさんの妹さんだったりと。

一大観光地とはいえ、ここ大内宿の皆さんは実際にご自宅でもあるこの昔からの建造物群に今も住み続けておられるそうですから、夜になると急に誰もいなくなるわけではなさそうですし、なかにはお盆休みで埼玉から実家のあるここに帰ってきたという娘さんもいらっしゃいました。当たり前のことかもしれませんが、ここで生まれ育った人たちには、当然ここが故郷なのです。

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おそらく今は観光が主な産業だと思われますが、どのお店も押し付けがましい商売の姿勢はまったく見られないことに少々拍子抜けするのです。ラムネ?はい、ありがとう。そのカゴから取ってってね~だとか、なかにはお店の人が外に出たままで店を空にしていたり。大丈夫なのだろうかとこちらが心配になるのですが、これが「大内式のおもてなし」なのかもしれません。

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この雰囲気、どこかで感じたような気がすると思い出したのが「宮古島」です。あくまでも自然体で来客を歓迎し、必要以上な商売もありません。どこか心地良いこの土地とここの人たち。

都会の最先端スポットとは対極にあるこの大内宿。しかしながら、最先端スポットは常に塗り替えられる運命にある一方で、歴史的遺産は塗り替えられることはありません。保存する努力への敬意を払いつつ、次回は紅葉の季節に訪れようと思いながら大内宿を後にしました。