幻の牛鍋丼

先週のことです。昼食を食べ損ねてしまい13時半を過ぎてしまったのですが、久々に吉野家の牛丼でも食べてみようと、286号線西多賀店(太白区鈎取)へと急いで飛び込んだのです。

さて、と・・ お決まりの「並玉子味噌汁」でもと考えながらカウンター上のPOPに目を向けると、そこには「新登場 牛鍋丼 280円」との記載が。牛鍋丼?にひゃくはちじゅうえん? むむ?

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牛丼チェーンのなかでは、「すき家」や「松屋」などに対して劣勢に立たされ続けていると報じられる「吉野家」。通常の牛丼並盛りは380円ですから、この「牛鍋丼」とやらは100円も安いことになります。しかし、POPの写真を見る限りでは、具の量も普通の牛丼とさほど変わらないような気もするのです。これは試してみるしかないでしょう。ではその牛鍋丼と味噌汁を。

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なるほど。牛肉が少ない代わりに、糸こんにゃくと焼き豆腐が加えられているのですね。肉も普通の牛丼と違うのでしょうか、私には分かりません。雰囲気は「牛鍋」や「すき焼き」なのですが、味はどこまでも「牛丼」で、もう少しタレがしみ込んだ焼き豆腐と、生玉子が欲しくなります。

しかし、なぜこの「牛鍋丼」を280円で登場させたのでしょうか。裏読みをしてしまうと、断固として他のチェーン店との低価格競争には参加しない、という吉野家の揺るぎない意地とプライドがあり、牛丼そのものは値下げできないので、この「牛鍋丼」でお茶を濁してみようという事なのでしょうか。

一方で、こちらは先月に食べた「なか卯」の「和風牛丼」。 単品で350円ですが、小うどん(冷)をつけると490円です。これに吉野家の牛鍋丼のような焼き豆腐が乗っかれば良かったのですが、なかなか上手くはいかないようです。しかしながら食べ応えは十分。吉野家より価格は高めながら、コストパフォーマンスはこちらが上か。でも、牛丼って最初から和風のような気も・・。

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ところで、冒頭の牛鍋丼なのですが、後日に他の吉野家に行った際には扱っていなかったのです。不思議だったので吉野家のホームページでも確認してみたところ「鍋」の付いたメニューはどこにも見当たりません。あれれれ?ますます謎です。あれは、幻だったのでしょうか・・。