土曜の牛の日

大変お恥ずかしいのですが、大人になってからもしばらくはそう思い込んでいました。どうして土曜日じゃないのに「土曜の」というのだろう。どうして「牛の日」なのに「うなぎ」なのだろうと。

学校で教わった記憶も親から聞かされた記憶もまったくないのですが、私が子供の頃は、てっきり土曜日に行われる牛肉の焼肉パーティ的催し物だとばっかり思っており、きっと牛肉を買えない我が家だけが「うなぎ」を食べているのだと。しかも「うなぎ」でさえ数年に一度程度だったかと。

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「土用」とは、暦においての「節」の一つで、立春、立夏、立秋、立冬の、それぞれ前日までの18日間のことをいうのだそうです。ですから本来は年に4回「土用」があるはずなのですが、いつの間にか「立秋」直前までの18日間である「夏の土用」が一般的になってきたようです。

今年の「立秋」は8月7日ですから、前日からさかのぼって18日間、つまり7月20日から8月6日までが「土用」の期間で、そのなかで十二支の「丑」が割り当てられた日が「丑の日」だそう。

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前述のような、あっぺとっぺな思い込みで大人になってしまった丑年生まれの私ですので、丑の日もなんとなくご縁があるような気がしないでもないような・・。しかし近年は「うなぎ」を食べる機会もあまりなく、もちろん毎年「土用の丑の日」にうなぎを食べているわけではありません。

ところが今年の6月中旬ごろでしたでしょうか。近所で行きつけのファミマでオーナー夫妻から取り囲まれ、是非とも「うな重」はいかがでしょう。国産でとっても美味しいんですよ~と笑顔で凄まれたわけです。

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その時に予約をして本日引き取ってきたファミマ謹製「うな重」ですが、食事中に電話が入ってしまい、席を離れている最中に私の場所に着席してうなぎをガン見しているニャンコ先生です。

残念ながら、国産うなぎの味を見分けられる舌を持ち合わせてはいませんが、見た目以上にふっくらとやわらかく、なかなか美味しい「うな重」でありました。とはいえ、コンビニでは破格の1,280円ですから、これでマズかったらオーナー夫妻を逆に取り囲むところでした。

ガン見の甲斐があったのか、最近の暑さにも耐えておられるニャンコ先生にも少しだけおすそ分けしましたが、凄まじい食べっぷりです。脂分と塩分が多いので少しだけですからね。