祖父の法要

例年になく暑かった今月も今日でおしまい。夏がようやく終わりを迎えるのかと錯覚しそうになりますが、考えれば7月が過ぎただけで、明日からが夏本番の「8月」。どうなることやら。

さて、非常に個人的なことではありますが、偶然にも7月と8月は、私自身が家族として一緒に過ごしたことのある故人の命日が続き、一足先に「お盆」がやってきたような雰囲気なのであります。

今日は祖父の三十三回忌の法要を、実家の菩提寺にて執り行いました。執り行う、と言うほどの大袈裟なものではなく、もちろん家族だけで、しかも参加可能な者だけ、というお達しです。

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32年前に83歳で亡くなった祖父。1895年(明治28年)生まれですから生きていれば115歳ということになりますが、当時の平均寿命からすれば長寿をまっとうしたと言えるのでしょう。

久しぶりに訪れた菩提寺には、いつの間にか敷地内には水を張った大きな池が。そして、そこには「蓮」が群生しているのです。「寺」に「蓮」。これほど似合うシチュエーションは無いでしょう。

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一通りの仏事を済ませ、父の考えで、祖父の好物だった「いなり寿司」と「紅茶」、そして「エクレア」で昼食を。祖父が当時愛飲していた「日東紅茶」を父が保存していたことには驚きました。

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実に個性的でユニークだった祖父。私は17年間しか一緒に過ごすことが出来なかったのですが、もう少しだけ長い時間、祖父から多くのことを学んでおくべきだったと悔むのであります。

今日も、祖父はああだったこうだったと想い出話しに花を咲かせ、天国の祖父はきっとくしゃみが止まらなかったことでしょう。宗教のことは正直よく分かりませんが、こういう機会に故人を想い出し、そして偲び、そしてあらためて感謝を捧げる。これが法要ということなのでしょうか。あるいは、いずれ私たちも参入させていただくための、先祖への根回しなのかもしれません。