山形市内散策 板そばと富貴豆

数多い山形の名産品のなかで、忘れてはいけないものは、やはり蕎麦でしょう。先日の仙山線を使った山形への旅で、昼食は何としても蕎麦を食べたいということは最初から決めていました。

霞城公園や文翔館(旧山形県庁舎)などを夢中で見学していたところ、時刻はすでに13時半を回っています。山形城跡の東大手門前でつまんだ数本のダンゴはとっくに消化されたらしく、空っぽの胃袋がそろそろ何か入れてくれと騒ぎ始めたようですので、市内中心部の七日町方面へ行くことに。

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蕎麦を求めて七日町を歩いて行くと、なにやら新しい建物がオープンしたてのようで、けっこうな人で賑わっています。どうやら、約4百年も前に生活用水や農業用水を確保するために作られた堰のひとつだという「御殿堰」を、観光スポットとして再開発した場所のようです。

オープンしたばかりなのか、まだすべてのテナントが埋まっていないもようでしたが、その一画には山形市内では有名な蕎麦屋である「庄司屋」が!しかし、案の定、待ち時間はかなり多そうな感じ。

途中で購入した柏餅に食らいつき、飢えをしのぎながら三津屋の駅前店へ行ってみるも、ここも満席で待ち時間有りです。さすがにゴールデンウィークだよねと思い知らされるのです。

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結局は山形駅近くの「さん七」という蕎麦屋へ飛び込んでみましたが、こちらの板蕎麦がなかなか好みの三津屋系中太切りで、追加で頼んだげそ天も熱々の揚げたてで大変美味しくいただきました。やはり個人的には、少し上品な庄司屋系よりも、食べ応えのある三津屋系や、ある意味ワイルドな肉そば系の蕎麦が好きなのかもしれません。

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さて、山形を代表する和菓子のひとつである「富貴豆」。この富貴豆を作るお店は山形市内でも何店かあるようですが、今回は「元祖」で購入してみました。一番小さな箱入りで275g入り670円ですが、意外にずっしりとしたけっこうなボリュームで、青えんどう豆の風味がしっかり残る、上品で控えめな甘さと程よいしっとり感が抜群に美味しいのです。そう言えば、亡き祖母の大好物でした。

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ずいぶん前に食べた富貴豆がどこのものだったのかは憶えていないのですが、今度何店か食べ比べをしてみましょうか。それにしてもさすが元祖の味。お店の佇まいも素敵なのでした。

初めての仙山線による、山形市内へのプチ旅。見もの食べものすべてにおいて、非常に内容の濃い一日を味わうことができました。機会があれば、是非ともまた出掛けてみたいものです。