ウシャコダ パワフルサラダ

少しマイナーな話しなのですが、その昔「ウシャコダ」というバンドがありました。千葉県の松戸市出身のグループで、1978年にヤマハが主催した「イースト・ウエスト’78」で最優秀グランプリを受賞し、翌年の1979年に「土一揆」というファーストアルバムをリリースしてデビューしたのです。

そのコミカルな容貌や楽曲などで、コミックバンド扱いされることもあったようですが、ブルースやソウル、R&Bなどさまざまな黒人音楽の要素を盛り込んだ音楽スタイルは非常に腰が据わっており、また技術に裏打ちされた各人が奏でる音楽は、当時の私たちを徹底的に魅了しました。

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彼らが1980年に発表したセカンドアルバム「パワフルサラダ」も1枚目と同じアトランティック・レーベルから出されたモノで、彼らが目指した方向性を現実化させたと言えるのでしょう。このアルバムは、邦楽の中で個人的な名盤と言えそうです。

実はこのウシャコダ、その当時は何度か仙台も訪れており、なんと東北福祉大学の学園祭へ呼ばれて国見キャンパスのホールでライブを行ったこともありました。これもおそらく1980年ぐらいだとおもわれますが、その他仙台市内のライブハウスにも出演するなど当時は意外にも彼らを仙台へ呼ぶ体制が整っていたのでしょう。もちろん一度も欠かさず観に行きました。

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トータス松本氏や和田アキ子姐さんをはじめ、名だたる和製ブルースマンやソウルウーマンはたくさんいますが、このウシャコダのボーカルをつとめる藤井氏の声も決して引けを取らない魅力を持ち、また2本のギターやベースも実にブルースしており、実にバランスの取れた音だったと思うのです。

1982年にサードアルバムを発表した後、残念ながら’84年に一旦解散しましたが、近年になり再び活動を始めているという話しも耳にします。私の青春当時にお兄さんだった彼らは優に50歳は過ぎているはずですが、今でも大人の中にもちょっぴりヤンチャな彼らなのでしょうか。

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