桜桃の花 湯坊いちらく

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先週末に出掛けた山形は天童への旅で、宿を取ったのがここ「桜桃の花 湯坊いちらく」です。天童温泉自体は明治時代の開湯とのことですから、温泉地としての歴史は浅い方なのでしょうが、山形盆地に位置する平地にこれだけ高温の湯が湧出するのは、実に不思議で見事と言えるのかもしれません。

山形蔵王温泉や上山温泉、また天童温泉や東根温泉あたりは仙台からも近く、あまり移動に時間を費やしたくない場合などにはうってつけのお湯でしょう。私も天童温泉での宿泊は4度目です。

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以前にお邪魔したときよりもさらにリニューアルがすすんだもようで、他の温泉地と同様に団体客から個人客向けに対象をシフトしてきているのは明らかです。面白いのは玄関から宿のロビーに続くエントランス部分にギャラリーを新設した点で、なんとなく高尚な雰囲気が感じられます。

なんでも山形出身で主に彫刻を手掛ける松田重仁氏という方の作品を常設しているそうで、この手がお好きな人はもちろん、まったく詳しくはない私でさえ、寒い中しげしげと見入ってしまいました。

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まずは手始めにお風呂をいただき、さてさて、お待ちかねの夕食です。品数と内容は、この手の旅館にしては比較的シンプルなものでしたが、私たちにとってはこれで十分で、どの一品も実に美味しく、ちょうど良い腹あんばいでした。当館の名物ですと言って出された「冷たい肉そば」が山形気分を盛り上げてくれましたが、そう言えば以前に河北町で初めていただいた肉そばを思い出しました。

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すっかり満腹となり、どれどれもう一度お風呂へ、と思いながら外を見ると、すごい雪模様です。やはり冬の山形は雪見風呂が究極の演出で、この季節しか味わえない「雪と温泉」を十分に堪能しようと思わず頬が緩むのです。次の日に体験することになる「冬の嵐」など一切想像も出来ずに・・・。