懐かしのスパイクタイヤ

私たちドライバーが「スパイクタイヤ」を装着しなくなってから、もうどれくらい経つのでしょうか。私が自動車の免許を取得した頃は、冬と言えばスパイクタイヤの全盛時代でした。冬に装着するタイヤとしてはスノータイヤというモノもあったはずですが、ほとんどがスパイクタイヤでした。

その効果は強力だったのです。なんと言ってもタイヤの接地面に「鋲」が打ち込んであるわけですから、スパイクシューズのようなものです。しかしその効果と引き替えに、毎年仙台の冬はスモッグにでも襲われたかのような粉塵に見舞われました。またスパイクで削られた道路の白線は毎年のように塗り直すはめになり、とうとうスパイクタイヤはこの世から姿を消したのです。確か仙台はスパイクタイヤの規制運動において、全国をリードしていた立場だったはずです。

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師走に入って昨日、タイヤを交換したのですが、もちろんスパイクタイヤではなくスタッド(鋲)レス(無い)タイヤです。まだ雪も見ていないので少し早いとも思ったのですが、ディーラーから改善対策(リコールの一歩手前)の案内が10月に届いていたのと、12ヶ月点検も兼ねてです。

ここ数年は12月に入ってから交換し、3月の初旬に戻すというスケジュールが続いているのですが、実際に雪の上を走るのは10日間も無いのかもしれません。そういう意味では仙台は非常に微妙で中途半端な地域だと思うのですが、だからと言って交換しない訳にもいきません。

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さっそく今日からスタッドレスタイヤのすり減らし運動に取り掛かっているわけですが、雪道を緊張しながら運転することを想像すると、タイヤは減ってもしょうがないのでスキー場以外に雪は降らないで欲しいと願ってしまいます。とは言え、今年も例年通り2~3回はガツンと降るのでしょうね。

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このタイヤ交換が終わるとますます冬の雰囲気が増してくるのです。「師走」とは言いますが、走り出すのはなにも僧侶だけではなく、教師も医師も看護師も、この12月はおそらくすべての仕事人や家庭人も走り出すのでしょう。もちろん、営業マンも走らずにはいられません。