村田町 蔵の陶器市 2009

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村田町で16日から本日まで開催された「蔵の陶器市」。県内外から71の窯元が出展した今年は、なんとすでに9回目だそうです。数年前から興味を持つようになり、今年は今日にでも行こうかということにしていたのですが、仕事の予定が入ってしまったため、急きょ昨日に行ってまいりました。

ちょうど横浜に住むカミさんの友人が仙台へ帰郷しており、もう一人の友人と共にウチへ泊まりにきていたので、村田行きは接待を兼ねてのちょうどよいプランとなったわけです。

例によって運転手の私は、おば・・ いや、お姉さま方を乗せて一路村田へ。どうせなら、あそこで蕎麦でも手繰っていきましょうと満場一致で可決されたのが、「蕎麦処 千寿庵」であります。

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到着したのが11時40分。土曜で、しかも同じ町で陶器市が開かれるとあってか、私たちでちょうど満席となるほど混雑していました。その後からも次々と来店者がやってくる様子です。

全員が看板メニューである「蕎麦 千寿」を店外軒下のテーブルでいただき、特に客人連中はこの雰囲気と蕎麦や小鉢の美味しさをかなり気に入ってくれた様子で、実に良い滑り出しでした。

さて、無事にお腹が満たされた後に村田町へ向かったわけですが、ふだんは静かな町が大勢の人々で溢れかえっています。商店街があるメイン通りを通行止めにして歩行者天国にしているのですが、このような人ごみは年に数回かもしれません。

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村田町は江戸後期より山形から運ばれてくる「紅花」の中継地点ともなったそうで、当時その商いに携わった古い商家が今もいくつか残っているのです。現在は使われていない空き店舗や古い商家の屋敷を解放して行われているという「蔵の陶器市」は、年々参加する窯元が増え続けているのだそうで、関係者のご努力もあって今や村田町を代表するイベントになったようです。

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通りには陶器だけではなく様々な飲食の屋台も出店しており、私も肉屋さんで売っていた昔懐かしいハムカツを頬張りながら町を散策したのでした。正直申し上げて、陶器に人並みならぬ興味を持っているわけではないのですが、芸術家たる陶芸家の皆さんが創る唯一無二の作品をみていると、なかには直感で心惹かれる器にもめぐり会うのです。これにイカ大根を盛り付けたら美味しそうだとか、これでパスタなんか食べたいなぁとか、要は食いしん坊なのでしょうか。

この機会ですので、江戸後期から明治に建てられた建造物などもゆっくりと拝見させていただき、良い天気にも恵まれて客人連中もたっぷりと楽しむことができたようです。

客人の一人は「乾坤一」で一升瓶の日本酒を。もう一人はグリーンパール納豆を大量に、それぞれ陶器に加えて購入していたようですが、どちらも村田町が誇る名産品なのでした。

少しなごり惜しいような気もしたのですが、次の予定もあったので約2時間ほどの滞在で村田を後にしました。今年もなかなか盛況なようだった「蔵の陶器市」。来年も今から楽しみです。