湯野浜の夕日 游水亭いさごや

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中学校の社会の時間に、「日本の都道府県で海に面していないのはどこですか」という話しが出たような気がします。幸いにも東北6県はすべて海に面しているのですが、私たち宮城県民は海に沈む夕日を見ることはできず、今回庄内を選んだのも夕日を見たかったからなのです。

宿を取ったのは湯野浜温泉にある「游水亭いさごや」という旅館で、湯野浜温泉自体が初めてでしたので事前情報は何もなく、ネットである程度は調べましたがほとんど直感で選びました。

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ロケーションは抜群です。温泉街があるわけではなく、いくつかの温泉旅館が道路に沿って海を向き立ち並んでいるのですが、ほとんどがオーシャンフロントで素晴らしい立地なのです。思わず藤沢や茅ヶ崎を走る国道134号線を思い出しましたが、ここ湯野浜を山形の「湘南」と言ったら言い過ぎでしょうか。いや、この景観で温泉付きですから湘南以上かもしれません。

温泉の泉質は決して特異なものではなく、少し塩味の無臭無色透明で、逆に誰にでも馴染めるやさしい飽きの来ないお湯に感じましたが、何と開湯は11世紀だそうですから驚きです。

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さて、お待ちかねの夕食です。冷めた料理は苦手なので食事処での夕食をお願いしましたが、残念ながら満席ということで部屋食になりました。しかしこの憂慮は無用だったようです。

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スタンダードプランでしたので、特に気張った料理が出るわけでもなかったのですが、素材の一つ一つは決しておろそかにしていない感じです。仙台で料理人の知人を多く持ち舌が肥えている義母も、マグロの刺身もなかなか良いモノを使っており、添えられているツマを見て、これは腕の立つ料理人だと断言していました。ほんまかいな。本当なのかも。

仙台にも出店した酒田の平田牧場三元豚しゃぶしゃぶは、豚肉が苦手なカミさんも食べられましたから美味しさが違うようですし、地元で上がったカレイやタコなど庄内を十分味わえました。

総じて従業員の皆さんもテキパキと愛想が良く、初めての湯野浜温泉はとても良い印象を持つことができこちらも安らいだのですが、何より義母も喜んでくれたようで一安心だったのです。特に、すぐ海に手が届きそうな9階からのオーシャンビューが、とてもお気に入りのようでした。

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次の日は、かねてから行きたかった「肘折温泉」に寄りながら仙台に戻るプランですが、この宿は11時のチェックアウトなので、少しのんびりしてから出発しようということになりました。