白松がヨーカン

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昭和7年創業、仙台が誇る老舗和菓子店である「白松がモナカ本舗」謹製「白松がヨーカン」。このパッケージは「特選 栗羊羹」ですから、もちろん自分で購入できるはずもなく、昨日実家に帰った際に、父から「あなたたち用に買っておいたから」といただいてきたものであります。

仙台では知らない人はいないほどの「白松がモナカ本舗」。「しらまつが~もなか~♪」のCMソングも私たちの耳には必ず入っている有名なフレーズで、名実共に仙台銘菓なのでしょう。

通常は「最中」や「羊羹」と表記すべきところを、「モナカ」「ヨーカン」としているあたりは何かこだわりが感じられますが、さすがに「どら焼」は「ドラヤキ」とはせず「銅鑼焼」となっています。

また、「白松がモナカ」の「が」ですが、「我が国」や「君が代」と同じように所有格を表すのだそうで、「白松の商品」という意味になりますが、確かに今さら「白松のモナカ」や「白松のヨーカン」と言われても、何となく軽薄な響きで説得力に欠けてしまいます。やはり、聴き馴染んだ「白松が」なのでしょう。

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はたして何年ぶりに食べたのでしょうか。まったく甘過ぎずこれほど美味しかったとは再発見と言ってもよく、おそらく歳を重ねたせいであずきの風味が口に合ってきたのかもしれません。

また記憶の通り、この「白松がヨーカン」の栗ヨーカンは、どこを切っても栗が出てこない事はないほど栗がギッシリ入っているのも嬉しいところで、まさに栗とあずきのハーモニーなのです。

下世話な話しですが、この「大型・栗」はどうやら一本で2,625円のようです。となると1センチ一切れで125円、写真の二切れで250円となり、自腹で買うには少し勇気が必要です。しかし食べ終わってみると、この食べ応えと美味しさなら納得してしまうところが不思議です。

そう言えば、亡き祖母が大好物だった「白松がヨーカン」の「栗」と「大納言」。この彼岸の折、もしかしたら父が祖母を偲んで用意したのかもしれないと、今日になって思うのでした。