讃岐うどん むら泉

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この器と出汁の色、そしてかまぼこのトッピングで、どこの「かけうどん」かお分かりの方はさすがと言わざるを得ません。そうです、泉パークタウンの寺岡にお店を構える「むら泉」です。

仙台で讃岐うどんをフルサービスでいただけるお店は何店かあるようですが、多くの方に支持されているこちらのお店は、私も個人的にお気に入りの讃岐うどん屋さんなのであります。

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2年半ほど前に四国へ行く機会があり、もちろん香川県にも寄ったのですが、団体行動だったために讃岐うどんは一度しか食べることができませんでした。しかし、その時に同行していただいたバスガイドさんが香川県出身の、これまたお若いながらも実にトークが上手な方で、四国に関係する話しをたくさん聞かせてくれたのです。もちろん讃岐うどんに関することも。

彼女いわく、香川でうどんが多く食べられるようになったのは、うどんの原料である小麦粉とは一切関係が無く、あくまでも瀬戸内海でとれる「いりこ(煮干し)」が大きな要因なのだそうで、いりこ出汁こそが讃岐うどんの象徴なのだとおっしゃっていました。また、地元の人々にとってうどんは主食ではなく、あくまでも「おやつ」感覚なのだそうですが、女性でも2玉3玉は当たり前にペロっと食べるのだそうで、あくまでも基本の食べ方は「かけうどん」が主流なのだそうです。

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だからというわけではないのですが、「むら泉」の「かけうどん」は絶品で、私はこれだけです。だいたいいつも「天ぷらうどん やさい」を頼むのですが、ご覧の通り天ぷらが別盛りで出され、そのまま塩でいただくもうどんに入れていただくも自由にできるのは実に気が利いています。

また、こちらは冷たいうどんのコシも凄いのですが、かのバスガイドさんが言うには、讃岐うどんはあまり噛まず、のどに流し込むように食べるのじゃ~、と言っておられました。飲みものだと。

こちらの店主のご出身は香川県の琴平だそうですが、琴平は「こんぴらさん」で全国的に有名な金刀比羅宮(ことひらぐう)がある町で、もちろん讃岐うどんの本場といっていいのでしょう。

セルフサービスのお手軽な讃岐うどんも美味しいのですが、たまにはゆっくりと味わう本場の讃岐うどんもいいものです。前述の高松市で食べたうどんよりもなぜか美味しいと感じるのでした。